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2003-2004年度会長報告

第2930回例会会長あいさつ 2004年6月9日

2004 年 6 月 9 日

2007-8会長

石油製品高騰の背景
 最近のニュースで原油の高騰の話が大きく取り上げられるのですが、特に航空運賃の海外線は5%値上げすると言っていますし、国内航空便でも検討せざるを得ない状態。
前回のオイルショック以来21年ぶりの原油の高止まりが続いている、アメリカでは過去最高で従来の1.5倍の値上げで大変なようです。以前は主に、第1次第2次などの中東戦争によって引き上げられていました。第3時中東戦争の時には日本の原油の80%が中東依存していたため、備蓄と依存度の引き下げに努力して60%まで下げてきた。しかし、その後の安定期になって逆に今では90%まで依存が高くなっている。昔は、中国などからも原油を輸入できたのが今は、中国そのものが輸入国になってしまっている。経済活動の国際化の中で、日本はそこまで考えていなかったのか微妙な立ち場にいる。実質的には、物流水準は欧米並みとはいえない危うい状況にあると言える。備蓄170日しかないし、当面輸入量が大幅に確保できる話はないのでメーカー、販売店への圧迫が大きくなる。
OPEC が先日決定した200万バーレル増産、残念ながらあまり影響しないというのも、世界で年間8000万バーレルが生産されているが、中東分は2350万バーレル、そのうち500万バーレルが日本の消費ですさまじい量なのだが、8000万のうち200万バーレル、2.5%を増産しても大きな影響にいならない。そのうち50%が燃料系でガソリンなどは27%。ほかの50%はナフサで、塗料、繊維などの化学製品になるわけでテレビの本体やプラスティック製品すべてが石油からなのでそちらへの影響も考えられる。ちなみに、欧米や日本人と同じくらいの生活水準をその資源で維持しているわけで、およそ日本で1億人、アメリカで2億人など全部合わせて6億人といわれている。人口13億人といわれる中国の一割が欧米並みの生活水準を確保できるとすると資源配分の様変わりが考えられる。まさに今の状態はすべてが中国に向かっていて資源の取り合いが始まっているといえる。今年の冬の灯油などは、1割程度上がるのではないかと見ている。今の原油高騰は戦争の影響よりも投資家の投機目的によると見ているが、逆に戦争が終わっても安くなる保証は難しい。日本の経済は原油市場によって大きく作用する第4次石油ショックといえるような大きな動きになるか、欧米の市場は日々の価格変動だが日本は一ヶ月単位の変動でまだまだ欧米並みの市場意識が必要になるのではないか?