2003-2004年度会長報告
第2931回例会会長あいさつ 2004年6月16日
2004 年 6 月 16 日
次週のプログラムは、帯広市図書館長の倉口 俊男様のゲスト卓話となっておりますので、今日き図書についてのお話をしたいと思います。帯広ロータリーとして、昭和27年4月に文庫を開設し31冊から始まりましたが、その後続いておりませんので、いつかの時期に増冊が出来れば良いと思っております。
図書について、私の大変好きな本を御紹介したいと思います。だいぶ古い事なので皆様方御存知だと思いますが……
かつて、アメリカの元大統領ジョン・F・ケネディが日本人記者団の『最も尊敬する日本人は?』との質問に『上杉 鷹山』と答え、質問した記者団の方が上杉鷹山を知らずに閉口したというエピソードがあります。日向高鍋藩より17歳の時に9代目米沢藩主となりましたが、当時の米沢藩は財政的に貧窮し衰退の一途をたどっており、藩の存続は不可能として幕府に領地の返上を願う事も考えている時でありました。それを見事に建て直し、現在のゴーンさんのような方で35 歳の若さで引退された。
・自らの利益のために、国家を用いてはならない。
・自らの利益のために、人民を用いてはならない。
・人民のために君主があるのであり、君主のために人民があるのではない。
これは、アメリカ独立宣言の9年後、また、フランス人権宣言の4年前の事でございます。
剣豪の宮本 武蔵が脚光を浴びているが、波乱の生涯を閉じたのは358年前の正保2年(1645年)5月19日、当RCの例会日でもありましたのでお話をしようと思っていましたが、帯広の森植樹例会でしたので……。
「五輪書」を書き上げた7日後にこの世を去った。地・水・火・風・空の各巻の後尾に、必ず「稽古」「訓練」「習得」「鍛練」、その上に「検討」「工夫」を付け加えられている。その考えはあくまでも「勝つため」にこだわったものであり、現代のビジネスに置き換えても参考となる部分が多い。「五輪書」に学び、ビジネスマンのあるべき姿を考察できる。特に五巻のうち地・水・火の三巻に具体的な教えが多いと思う。