2001-2002年度会長報告
第2804回例会会長あいさつ 2001.11.7
2001 年 11 月 7 日
クラブ理事会の決定事項
本日、理事会で決定したことをお知らせします。12月5日に総会を開き、次年度の会長などを決定いたします。あわせて指名委員会を理事会がそっくり代わって行うことになります。
また規定審議会の決定事項中、出席にかかわる事項についても決定しました。例会で開会後36分間経過する前に席を立つと欠席扱いとなる、いわゆる60パーセントルールがありましたが、妥当な理由があり、理事会が認めた場合は出席とみなします。
出席とみなす会合もございます。一つは本クラブ理事会承認の、奉仕プロジェクトあるいはクラブがスポンサーした地域社会の行事や会合への参加です。例えば植樹祭や育樹祭、これらに出ると出席扱いになります。もう一つは、本クラブ理事会の会合または理事会が承認し、指定した奉仕委員会の会合への参加も適用します。情報集会や今後開催するITセミナーが該当します。
このようにかなり出席について緩和されており、うまく活用してください。
デメーテルの開催
今日はデメーテルについて聞いていただきたいと思います。デメーテルは帯広市、帯広商工会議所、十勝毎日新聞社の三者共催で、市120年、会議所80年の事業として、来年7月13日から9月23日までの73日間にわたり開催する現代アート展です。なぜこの事業が出てきたかといいますと、商工会議所で、80 年とカッセル商工会議所との友好提携10周年事業を検討した結果です。カッセルではドクメンタという現代美術展を、過去60年間にわたって11回開いてきています。これと連動しながら現代アート展を開こうと決め、市と十勝毎日新聞社に呼びかけたという経緯です。
国際的に活躍するアーティストの参加
蔡国強、オノ・ヨーコ、シネ・ノマド、岩井成昭、キム・スージャ、インゴ・ギュンター、カサグランデ&リンターラ、ウォルフガング・ヴィンター&ベルトルト・ホルベルト、川俣正、いずれも現代アートの世界でモンスターと呼ばれるほど力のある方々です。この方々を招き、帯広競馬場で展開します。競馬場は冬にばんえい競馬を開いていますが、使用していない時期があり、43ヘクタールという広大な敷地を利用して展開します。
作品はいわゆるインスタレーション。地域が持っている潜在力を、アーティストが引っ張り出し、アートという形に変えるサイトスペシフィックアートです。地域によってまったく違うものが出来ますから、つまり帯広に来ないと見られないものです。
地域を触発する鍵
デメーテルが触発するものは大きく、今後の十勝の文化、生活に影響するであろう、特にデザインの面で青少年に与えるものは計り知れないほど大きいであろうと考えております。ガルブレイスは、21世紀は環境と文化、芸術が大きなテーマになると予見しました。まさに文化、芸術が今後の鍵を握っているのです。十勝の基幹産業である農業、そして建設業に与える影響も相当大きなものになるでしょう。
イベント規模ですが、現在2億5000万円の予算で動いており、市、会議所、十勝毎日がそれぞれ3000万円を供出し、その他国や道からの補助、さらに前売り券で6000万円から1億円の資金を捻出して展開しようとしています。
市の100周年で1982年に北方圏農林博覧会、いわゆる十勝博を開催しました。この予算が5億円、入場者が54万人くらい。110年にあたる1992年のみどりいむは、約3億円の予算で30万人が入場しました。今回はだいたい20万人くらいの入場を予測しております。来年度の北海道最大のイベントになるであろうと思っています。不況期ゆえ、むしろ人を呼べるイベントを持っていることが大変プラスになるでしょう。
マップ片手に見て歩く展覧会
地元作家にも出品してもらい、駅周辺や平原通、緑ケ丘などに配置していく予定です。また音更町、幕別町、芽室町の周辺3町も協力してくれますので、それぞれに作品が置かれる。作品の展示場所をマップに載せ、マップを見ながら作品を見て歩いていく形になります。展覧会というと、とかく美術館の閉鎖空間で作品を見ると思う人が大半かと思いますが、今回の場合は、屋外が中心。今までとはまったく違った展覧会が現出します。
札幌や道東はもとより北海道、全国、アジア特に台湾、シンガポール、上海等にも観光客誘致を行いますので相当数の人が入ってきましょう。帯広ではイベントを行いますと投下資本の37倍の経済波及効果があるとの定説がありますので、80億から100億円の効果が期待されることになります。大成功に導ける見通しも立ちつつあります。私が実行委員長を務めておりまして、前売り券販売のため、皆様のところにもお伺いすることになると思いますが、ご協力をお願いし、あいさつといたします。