2001-2002年度会長報告
第2818回例会あいさつ(大和昭一副会長) 2002.2.20
2002 年 2 月 20 日
冬季五輪での清水選手の活躍
ソルトレークでの冬季オリンピックも、そろそろ終わりに近づいてきましたが、長野五輪に比べて、日本選手に今一つ元気がないように見えます。
その中で、スピードスケートの500メートル、帯広出身の清水宏保選手の活躍が光っていました。体調不良という条件の中でも、自分の力を出し切って、銀メダルを取った清水選手に、絶大な拍手を送ります。それにしても4年間で、世界のレベルがいかに上がったかということに驚かされました。
銀塩写真からデジタル写真へ
ここには写真界の先輩の、荘田喜與志さんがいらっしゃいますが、今日は写真についての話題、銀塩写真とデジタル写真についてお話しします。
写真の歴史をひも解きますと、1837年、フランスの画家、ダゲールが銀板写真を撮影、発明しました。それから約165年が経過し、近年、デジタル写真が登場してきました。銀塩写真のネガポジ式の技術は、既に完成したといわれていますが、デジタル写真はこれからますます進歩することと思います。
一般的に使われているデジタルカメラというものは、だいたい200万画素から300万画素です。ちなみに画素というのは1インチ四方の、点の集まりのことです。
銀塩の粒子とは性質が違いますので、一概には言えませんが、ちょっと比較してみましょう。200~300万画素というのは、35ミリフルサイズのフィルムの、約50~60%の画質であると言われています。ですから、現在の現在の35ミリのフィルムは、デジカメであれば600万画素クラスがだいたい同じ能力と考えるとよいと思います。
ですから使い方によっては、今までのカメラは非常に優れています。従来のカメラをお持ちの方は、自信を持ってお使いくださるようお薦めします。
デジタル写真の便利さと落とし穴
一方で、デジカメは現像する必要がないこと、早く画像を見たいという場合、電送する報道写真などにメリットがあり、便利だと思います。
反面、デジタル画像はコンピューターで加工しますと、簡単に実際とは違った画像を作ることが出来ます。今まで写真は「真像を伝える」ものでしたが、その意味では、デジタル写真が普及すると、信用できない写真が出てくる可能性も、覚悟しなければなりません。
例えば、お見合いや成人の記念に撮影しても、5頭身の方を8頭身にしてしまうことも、ごく簡単に出来てしまいます。皆さま方には、くれぐれも悪用しないで、目的に合った使い方をしていただきたいと思います。