2001-2002年度会長報告
第2825回例会会長あいさつ 2002.4.10
2002 年 4 月 10 日
印象深い日高の美しさ
転任、着任の時期で、帯広ロータリークラブもメンバーの入れ替わりが続いています。十勝に着任された方々からまず耳にするのが、日高山脈の美しさ。鮮烈な印象があるようです。
景観の秘密は山の成り立ち
日高山脈は約4000万年くらい前から、ユーラシアプレートと北米プレートのぶつかり合いで、古太平洋プレートが盛り上がってできた山脈です。氷河の働きもあります。200万年前から1万年前くらいまでの間に氷河期が何度かあり、氷河が山を削り、カール地形を造り出しました。背斜構造が、上から見ても下から山を見ても景観がよいという特徴を生んでいます。
地下では、深度数10キロのところで、ユーラシアプレートが北米プレートを2つに割るように、くさび状に入り込んでおり、日高山脈地方で内陸型地震が起こる原因となっています。この構造は数年前、開通前の天馬街道を使って北大の先生たちが調査した際に、明らかになりました。
RI150万人会員達成のかぎは中国の加入
国際ロータリー(RI)は2005年の100周年に150万人を達成すると言っています。現在の会員が130万人足らずですから、あと20数万人増やすということですが、大きな根拠に、中国へのロータリークラブ設置が挙げられます。RI前会長のフランク・デブリン氏が2000年に北京を訪れ、デモンストレーションをしました。その成果で北京と上海に、暫定的なクラブができているようです。
キング会長の訪中
この3月26日から30日まで、キング会長をはじめ10人のRIメンバーが、北京と上海などを訪問し、ロータリークラブ設立を働きかけています。問題は中国政府がロータリーの存在を認めるかどうかですが、WTO加盟などの国際的な動きが盛んですから、ロータリーについても加入する可能性が高まっています。
今回の北京訪問でキング会長らは、中国の政府とロータリー関係者をシカゴに招待し、ロータリーの実態を見てもらいたいともちかけ、上海と北京に200台の車いすを寄贈しました。同時に人道支援プログラムを中国でも発動させるという動きをしています。特に、健康、医療、教育、子供、高齢者に対する貢献を挙げています。
早ければ年内あるいは次年度にも中国にロータリークラブができると予想されます。実現すれば日本にとっても、経済などの交流が非常に大きく前進する可能性があり、動向に注目してまいります。