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2001-2002年度会長報告

第2829回例会会長あいさつ2002・5・8

2002 年 5 月 8 日

2005-6会長

きょうは、2点についてお話します。1つは帯広市の開拓120年記念事業の一環として「十勝伝説」の公演が5月25、26日にあります。公演につきましては実行委員会を1昨年10月に設置し、実行委員長に当クラブ副会長の高橋勝坦会員が就任し、1年8カ月にわたり準備を進めてきました。2001年6月に練習を開始し、先月プレ公演を行いました。非常に大盛況だったわけですが、内容は1896年(明治29年)に岐阜から入植した若夫婦を主人公に、その苦闘の歴史と現在の繁栄をメーンのシナリオにして劇作家の布施博一さんがつくられました。布施さんは「金八先生」の作家であることで有名ですが、何回も帯広・十勝に入ってシナリオを書き上げたそうです。
出演者は250人ほど、十勝在住の方々が出るわけですが、そのほかのボランティアの方々を含めると400人を超える方々の支援で、この「十勝伝説」が展開されるわけです。120年にわたる歴史の中、農業を展開する過程で、約3分の2の方が脱落し、残ったのは3分の1の方々、そのくらい苦労された歴史の数々が「十勝伝説」で展開されるわけです。十勝は富山県人に次いで岐阜県人が多いわけですが、県人同士のあつれきも舞台で展開されます。プレ公演の評判は大変素晴らしい。25日は午後1時と午後6時、26日は午後1時半から、計3回の公演をぜひご覧になっていただければと思っています。
もう1つ、私どもに関わることなのですが今、小泉政権が岐路にさしかかっています。1年が過ぎまして、有事法制について国会の審議を行っていますが、国民の80%を超える支持率が45%くらいにまで落ちてきています。その原因は何点かあると思いますが、私どもにとりましてはメディア規制3法が4月25日、衆議院で審議入りしました。メディア規制3法というのは「個人情報保護法案」、「青少年有害社会環境対策基本法案」「人権擁護法案」の3つの法案のことですが、審議会を設け、法務省が中心になって、そして官僚が作り上げて、さらに政治家、特に与党勢が介入して自分たちの権力を擁護しようと作られたきらいがある。名前から響く感じは良いが、我々のサイドとしてこれを検討しますと、民主主義の根幹である言論の自由、表現の自由がこの3法で明らかに侵される危険があります。    
何と言っても、憲法で保障され、民主主義の根幹である表現の自由が侵されると、日本は戦時中の言論統制になりかねない社会がこの法律のもとに進んでいる。法案の問題点としては、個人情報保護法案の基本原則をマスコミも順守しなければならないとなると、明らかに罰則規定の適用を受けてしまう。人権擁護法案では人権委員会を新設することになっているが、この委員会は内閣も国会も責任を負わない独立した行政機関。ここがメディアに介入する言論統制の危険がある。朝日新聞社阪神支局襲撃事件の際に続き、新聞協会も15年ぶりに緊急声明を出しました。世界の事例を見ると、独立した行政機関がメディアを規制するのは先進国では一切ありません。日本の国は非常に危険な状況にある。それについて国民の関心がどこまであるか、私は危機を感じています。言論の自由そのものが脅かされると民主主義が維持できなくなるのは自明の理です。どうか関心を持っていただきたい。