2004-2005年度会長報告
第2957回例会 合田 修 会長報告 2005年1月12日
2005 年 1 月 12 日
皆様、改めまして新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様に於かれましては、ご家族と共に輝かしい新年をお迎えになられた事と心よりお喜び申し上げます。
昨年末は記録的な大雪に見舞われましたが、比較的穏やかな正月を迎える事が出来まして、このまま春になってくれたならと願う処であります。
昨年は台風上陸が史上最多の上、新潟県中越地震の被災者はかつてない厳しい冬を迎えておりまして、正に「天変地異」の一年と振り返る事が出来るのではないかと思います。又、経済面では流通・鉄鋼業界、都市銀行の再編が進む中、電機や自動車関連の大手上場企業の業績が拡大した一方で、道内上場企業の収益改善は半数止まりと全国との格差が拡大、特に建設・建材で苦戦を強いられておりまして、国の財政悪化に伴う公共事業の削減及び増税による負担は、北海道の産業構造から鑑みて、今後も不透明な方向性を示すものと考えられます。然し明るいニュースも沢山ありました。8月に開催されたアテネオリンピックでは史上最多の37個のメダルを獲得する事が出来まして、特に象徴的だったのが日本のお家芸とされた体操男子団体の復活であったと思います。
又、全国高校野球大会では、駒大苫小牧の球児によって初めて優勝旗が津軽海峡を渡って来まして、道民に大きな感動を与えてくれました。11月には20年ぶりに日本銀行券が刷新されまして、樋口一葉が一躍脚光を浴びました。と言っても、我々の懐具合が変わった訳ではありませんが、気分だけでも新たになれた様な気が致します。更に社会面では、経済効果が2,000億とも3,000億ともされる韓流ブーム・ヨン様現象によりまして、日本の女性が熱くなった事には日本男子としても驚かされたものでした。
そしてこの十勝では、WRC(世界ラリー選手権)が9月に開催されまして、多くの観客が訪れ、その経済波及効果も大なるものがありました。又、農業と公共事業が十勝経済を支える両輪とされて来ましたが、官主導から民主導への経済構造の転換が迫られている中で、何と言っても最大の喜びは、2004年の十勝管内に於ける農業産出額が史上最高の2,596億円に達し、その波及効果も1兆6,000億円となった事で、十勝農業の底力が更に底上げされたものと大変嬉しい結果になりましたが、今年も基幹産業である農業、そして新しい価値感に対応できる観光客や大型イベントの誘致に期待を致したいと思います。
又、年末年始の国際ロータリーの動きに特に変わりはありませんが、皆様方もお気に掛けておられる事と思いますが、昨年末に発生しましたインドネシア・スマトラ島沖地震によりますインド洋大津波による犠牲者が16万人、被災者数は500万人と史上最多となっておりまして、被災された方々には心からお見舞いを申し上げたいと思います。今回の災害に対するロータリーの対応についてですが、牧野Gからは地区単独で動ける災害規模ではない為、国際ロータリーの本部の方針を待ちたいとの連絡が入っておりましたが、実はRI理事会は2003年1月1日付をもって災害救援制度を廃止致しておりまして、残念ながらロータリー単独での緊急援助は事実上出来なくなっております。
そこで、今年度のエステスRI会長とカルロ・ラピッツァロータリー財団管理委員長は、財団が義捐金という形で寄付を受け付けまして、米国のRI本部から被災地に援助するという方式を決定致しました。恐らく国際的な救援機関を通じての協力になるのではないかと思いますが、あくまでも義捐金でありますので、寄付の実績にはならないという事であります。この件につきましては本日の理事会に於きまして、世界社会奉仕委員会の事業として対応する事を決定致しましたので、ご協力の程宜しくお願い致します。
さて、今年の干支は酉ですが、酉年生まれの会員の方が11名いらっしゃいまして、その内めでたく還暦を迎えられる方が林博道会員、山下英世会員、道吉見会員、佐藤有宏会員の4名となっておりますが、何れの方々も還暦とは思えない程、バイタリティに溢れた方々です。経済未だ底を脱し切れない状態ではありますが、酉年生まれの方を筆頭に会員皆様に取りましても酉年に肖って羽撃ける一年となります事を祈念申し上げ、併せて下期のクラブ運営に対しましても引き続きご協力をお願い申し上げまして、新年の挨拶に代えさせて頂きます。