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2005-6年度ニュースバスケット

RI第2500地区第6分区 05~06IM REPORT 基調講演

2006 年 3 月 18 日

基調講演 14:00~15:30
司会 大変長らくお待たせ致しました。只今よりIM基調講演『経営者の職業モラル』開始させて頂きます。講師の先生をご紹介申し上げます。慶応義塾大学金子勝先生でございます。尚プロフィールにつきましてはしおりに掲載させて頂いておりますのでそちらをご覧頂きたいと思います。早速ではございますが先生どうぞよろしくお願い致します。

金子 どうもこんにちは。私のような危ない奴をこのロータリーのような伝統のある団体が呼んで頂くということは何と申しましょうか、無謀というか、とても感謝しております。で、今日はモラルの無い奴がモラルについて喋るという、非常に危ない講演になると思いますが我慢して1時間半程眠らずに頑張って頂きたいと思います。今日お話をするのは今の全体の世の中の流れの中でですね、言いたいことはみんな目先に目が向き過ぎていて、この先どういうことが起きるんだろうという想像力が落ち始めていると。そのことを問題に指摘をしたい。つまり目先に追いかけて先のことを考えない。私の実は父はもう死んではいるんですが、零細企業というか自動車の整備機械を売ってあるいている商売をしていて、商売人ですので最後はスパナ1個届けないとお客さん逃げてしまう世界なので、前立腺肥大だったんですけれども、ちょっと院内感染にひっかかって敢えなく死んでいってしまったわけですね。そういう自分の経験というのか、まあ家には本棚もありませんし何でこんな頭でっかちが生まれちゃったのか良く分からないんですけど、うちの親父たちの世代というのは自分が豊かになること、一生懸命働くことが日本全体が世界の一流国になる、経済でとにかくのし上がっていくということと一致していたんですね。私の利益と社会全体の利益が調和していて非常に分かりやすくて目指す目標は前にあると。なのでみんなが一生懸命頑張れたという時代に対して、逆に目標が分からなくなって以降も酷いんですが、不良債権問題を含めてバブルの崩壊になってからみんな目先のことを言って先の事を考えないでずるずるずるずる失敗を続けて、そして今も同じ状態であるというふうに私は思ってるわけです。それはかつて日本経済を支えてきた人たちにとってはそれが優れているという面もあったんですが時代が非常に恵まれていた。目標がすごくはっきりしてたので戦略も立てやすかった。しかし今は逆に言うと、まあ野球も辛うじて準決勝リーグに行くように、本当に何かどんどん力が落ちているのを目の当たりにしながらですね、しかも将来にいろんな不安な要素があるにも係わらず、意図的に見ないようにすると。で、こういう講演の場でも何時も先生元気になるような話をして下さいって言われるんですよ。何か勘違いしてませんか。俺を呼んで元気になる。そんな馬鹿な話しはないじゃないですか。いや、逆に言うとうちの中で家庭の中でお父さんがももしかしたら胃ガンかも知れないと思うのに、誰もそのことを言わないし検査しろとも言わないと。お父さん太田胃酸飲めば治るよと。太田胃酸飲んでも治りませんから、じゃあ正露丸にしたらって。こういうことを繰り返しているわけですよ。一番暗い状態ってそういう状態なんですよ。検査してももうしょうがないじゃないですか、もう手術してやるしかないのに。それをやらずに検査もせずに次々と嘘を言ってくと症状がどんどん重くなってくる。で、不安がる。多少元気になるとすごくホッとしたような気分になっていく。でそれで今の状態が私はあると思ってるんです。今もうそういう意味ではみんなが普通に考えればどうみてももたないようなことが沢山あるのに意図的にその事から目を塞ぎたがってる。これが今の現状だろうというふうに思っているわけです。そうすると実は一番暗いのは原因が分かってるのにそれを意図的に見ないのに家中がお父さんもう癌だと思ってるのにしかし誰もそのことを正面から言わない状態というのは一番暗い状態なんです。俺はラテン系ですので基本的にもうしょうがないじゃないですか。原因を追求して駄目だったら後はお父さんの体力に任せるしかないので、運が後は全て。人生8割は運ですから。私はそう思ってますので。

私の好きな言葉に人生努力すれば必ず報われる。こともあれば報われないこともある。月光仮面の経済学という本売ってますけれどもそれの最後の結びがそれなんですけど。基本的にはそういう事をもう少しきちんと現実を見てやっていけばですね、実は暗くならないんですよ。やるべきことははっきりしてるんてすから。ねえ。そういうことをしてこないことが社会を暗くするんですよ。漠たる不安を抱えてるのに不安の在り処を確かめようともせずにずーっと放置をしているというのが一番悪い。で、その時にみんなを安心させるためにトップのリーダーが嘘をつきはじめる。或いは社員に重要な情報を流さない。これは実はトップが逃げきっていく、そういうスタイルです。残念なんですけど、私たちはもう不良債権問題で嫌というほどそういうのを見てきたわけですね。銀行のトップが本当は不良債権が沢山溜まっているのに会計を粉飾をし続けて、もう爆弾ゲームみたいなものですよ。次の経営者に渡す。と、次の経営者は自分の言うことを聞く奴に渡す。するとそいつも誤魔化しを続けて何とか次にバトンタッチをする。もう爆弾を誰かが爆発するのは分かってるんだけど、どこまでも爆弾を投げ続ける。はっきり言うと英語で言うとホットポテトというんですね。熱いポテトを次々順送りにしていく。これが日本の残念ながら民間企業の、まあ取り分けて大企業のトップのあり方なんです。私はですね、今例えば社会全体もそうなっていると。皆さんあんまり聞きたいと思わないかも知れないんですけれども、敢えてみんながテレビや何かで聞くことのないような話を少ししたいと思います。その不良債権の問題で見えた構図は日本全体に伝播している。メディアが嘘をついている。さっきも道新の帯広支社長とお会いしてて、実は東京でもずっとお会いして仲がいいんですけれども、道新がんばってますってやってましたけど、全般的にはそうじゃないんですよね。残念なんですけれども、全般的には。例えば皆さんイラク戦争の問題あったでしょう。で、何か戦争に反対するとかいうのはちょっと左じゃないかとか。こういうようなもうイメージを作っているだけで、本当のイラク戦争の事実って殆ど日本では全く報道されてませんよ。もし皆さんが一人一人社員で政府が社長だと。日本全体が会社で政府の首脳が社長で経営陣で我々が一人が平社員だと思ったら銀行にお金、かつての銀行と同じ状況に我々は置かれているんです。拓銀は敢え無く潰れましたけど、あれと同じ状況。例えば皆さんはイラク戦争で私のような経済学者が何故反対するか不思議だと思ったんですけれども、そういう質問を受けるんですね。何故経済学者がそんなことに反対するんですかと。だって外国メディアでは証拠なんかないのは前から分かってた。半年以上前から。だから私はテレビでブッシュは馬鹿だ、真正の馬鹿だって連呼して暫く出られなくなっちゃったんですけど。情報ギャップがありすぎて。英語メディアで、大体イギリスとかカナダのメディア、アメリカは駄目ですから。日本と同じ位メディア駄目なんでモデルにはならないんですけれど。そこではもう証拠が絶えず危ない、無いということ問題になった。皆さんは証拠も無しにでっち上げ、でっち上げをしたっていうふうには思っていないでしょう。あると思ってたけど出てこないっていう報道でしょ、日本。でっち上げですよ。
去年の5月1日のサンデータイムスという保守系の新聞がちょうどイギリスの総選挙の1週間前に暴露した事実は、その前年の7月の20何日かに行われたブレア内閣の主要閣僚の会議のメモをすっぱ抜いたんです。すっぱ抜いたらその中身はM16という諜報機関の長官、まあアメリカで言えばCIAの長官に当たる人が証拠は政策によって修正されていると発言しいるんですよ。つまり証拠はでっち上げられていると。しかしそれに対してブレア首相はどう応えたか。政治的理由さえしっかりしていれば国民は支持するだろうと応えてる。勿論ベトナム戦争の時のトンキン湾事件だろうが満州事変だろうが日中戦争というか廬溝橋とか、ああいうのみんなでっち上げたんですけれども、事件を作ったんじゃないですか。事件がないのに証拠があると言っていながら実はもう証拠は修正されていることを知っていたということなんです。日本で報道されたのはたった1回、朝日が出しましたけど、カーブボールっていうCIAというか国際諜報機関のスパイのコードネームなんですね、カーブボールって。ダルビッシュのカーブじゃないですからね。カーブボールってのはスパイのコードネームでチャラビ兄弟ってういうのがイラク戦争の時アメリカ軍と一緒に南部から入った亡命イラク人、イラク国民会議の議長でこいつを大統領にしようとしてたわけです、アメリカは。こいつは実はスパイでアメリカの。こいつが大量破壊兵器の証拠をどんどんペンタゴン、国防総省に流してたと。これが去年の10月、11月当たりにクリスチャンサイエンスモニターというアメリカのボストンの高級誌とイギリスのガーディアンという新聞がカーブボールの情報は信用できないというふうにドイツの諜報機関がCIAに何度も警告を出していたということが報告されているわけです。だから国連の会議でパウエル長官が演説した時には既にドイツは何度もこの証拠は嘘だから止めろ止めろと言ってたわけです。そのことはみんな国際的には知らない、今もう知られてるわけです、殆ど知られているけど日本では報道がない。でっち上げなのを知って、ドイツやフランスが何か反戦的な気分でただ根拠も無しにアメリカに対抗してたんじゃなくて、もうこれはでっち上げだから止めろって抑えてるわけですよ。そういう事実の経過を我々は、まあ殆ど新聞報道もテレビ報道でも知らないんですね。これはもう明らかに証拠をでっち上げた、しかも事件さえ無い。アメリカが悪の枢軸国だとレッテルを貼って証拠を作ってしまえば幾らでも戦争ができるという世界史上稀なる侵略戦争なんです。で、事実を知ってしまえば日本人だって多少の理性はありますからイラク戦争、これは問題じゃないかという議論が出てくるはずなんです。ところがそういう情報はテレビ、新聞からは出てこないと。残念ながら。例えば官から民へとか小さな政府とか、こうやってるじゃないですか。よーく考えてみると小さな政府になったら経済成長するなんてのは嘘ですよね。ドグマですよ。何かみんな根拠があると思ってますけど。じゃあ世界中の国々を並べてみると成長率が高い国は政府が小さい筈でしょ。財政規模が小さい。で、財政規模大きくすれば成長率は低くなるはずでしょ。だから世界中の国をとればこういうふうに並ぶはずですよね。成長率を縦軸に取って横軸に財政規模を取れば。だけど世界の統計を見ればバラバラです。連関は無い、全く無い。恐ろしい位無い。それはどういうことかと言ったら、そんな小さな政府にして民間活力が出て成長するなんてシナリオは一つの何だろう、希望的な観測のストーリーに過ぎないわけで、例えば租税負担率が倍の北欧諸国だったら租税負担率は倍だけど成長率は日本のこの間ずーっと上回っているわけですよね。あの国は福祉とか教育にお金を入れてるわけです。だからITとかソフトコンテンツを作る教育ですよね。創造力を育てる教育というのを一生懸命やって、それで成長しているわけだし。この国だったら環境が危ないから代替エネルギーをもっと、北海道だったらエタノールをどんどん作ってそれが売れるようにするために補助金をバンバン出すとかさ。そういう成長だってあるわけだよね。高齢化ニーズがすごいからゲノム創薬で生活習慣病の薬をドンドン作る。そしたらすぐ市場ができる。そういう成長の仕方だってあるわけだから。たった一つのシナリオしかないかのように、みんな社員にオカルト資本主義みたいにドンドン何か呪文かけて、お前は朝から晩まで働かなければいけない、世の中の為にみたいなことをどんどん毎朝やってるだけの話でそれが本当にばれちゃった時には会社駄目になっちゃいますから。
それと同じように今の社会はそういう本当の真実を検証するとか疑って見るとかいうことがないんです。メディアがある種の呪文みたいなものを垂れ流しにして、すると考えないで済むでしょう、その瞬間。官から民へと、ああ民へ任せればすごくうまくいくんだと。じゃあ良く考えてみようと。この国の経営者、正にこの問題がこういうふうに表題を立てるように、じゃあ東海村のJCOのあの放射能の事故はどうだったんだろうかと。働いている人に高濃縮ウランをバケツで運ばせる、そういうのってありかよ。雪印は皆さんにとって切実な問題だったように、たった数回やってくうちに段々ラベル、日付を誤魔化しやってくうちにそれがばれた。在庫が溜まるのを恐れ、そして廃棄にするのを恐れ、収益を短期的に上げようとして。で、あれだけ雪印と言えばですよ、チーズだろうがバターだろうが特別の製品だと思われてました、東京でも。北海道のブランドイメージを持ってましたから。ところがあの事件で全ての信用が失われてしまった瞬間、誰も買わなくなってしまう。で、その後、日ハムが続き、更に三菱自動車はリコール隠しをし、更に最近ではカネボウが産業再生機構に送られて半年経ってから会計粉飾が出てくる。そんな馬鹿な。一端潰れて清算に入ってるのに会計士とぐるになって粉飾を更にしてたと。3000億円位やってたと。最近は損保や生保の保険金の未払いみたいな問題が又浮上して、うちもやってたみたいな話が次々出てきてしまう。そういうことが続いてるのに官から民へという思考停止やってるんだけど、実は官はどうしょうもないのはもう分かってると。じゃあ民に任しても民もどうしょうもなくなってるじゃないかと。ひょっとしたらこの国全体の意思決定のあり方そのものを変えなきゃいけないのかも知れないというふうに普通は考えなければいけない。官も民ものはず。だけどそういう当たり前の思考に行かないように官から民へ官から民へ、小さな政府は正しい小さな政府は正しいってやるわけですよ。北海道なんかでもそういう議論する人いるわけですけれど。先ずお前だ死ぬのは。北海道は今の状況で言えば財政再建団体になるのはもう時間の問題位にひどく悪化してるし、見えない会計はもっと酷いですから。JR北海道は非常に厳しいためにその土地を道庁が大量に買ってきたし、或いは地方で工場誘致をやろうとして、工業団地の特別会計はたくさんの借金が眠ってますし。国民健康保険の特別会計もたくさんの借金が眠ってますし。国民健康保険の特別会計もたくさんの赤字が眠っています。土地開発公社はそのJR北海道の歪みを受けてます。国の全体もそうですけれども、特殊法人もそうですけれども特別会計もそうですけど北海道もそうなんです。その現実を見つめないで表面の数字だけ合わせていたら、じゃあ不良債権問題とどこが違うんだろうか。じゃあこういうことを言うと怒るかも知れませんけど余所者が、全国で多くの自治体職員は給料削減に悩んでいますよ、今。どんどんカットしてますよ。民間が給料上がらないんだもの、税金で貰っている以上カットすると。それは一番受けるわ。受けるけど北海道の首長はもっとも高い給料のままずーっとですよ、変えないですから。そんな馬鹿なことありますか。俺この前、田中康夫ちょっと人格破綻してますけど、奴のあれ付き合いましたけれど、奴は少なくとも5000万の退職金を3000万まで切り下げますと。給料も下げますと。で、職員の皆さん給料を下げるのをのんでくれというふうにやってきたわけですよ。それリーダーじゃないですか。でも事実を知らなければそういうことをせざるを得ない状況だという認識がなければですね、打って一丸とやってる、そういうリーダーシップっていうものが見えるわけはないじゃないですか。私はそういう意味で本当の情報を知らないと多くの人々が判断が鈍ってしまうということが起きている典型例だと。
財政赤字ってどの位いってると思います、今。国と地方で長期債務だけで774兆、短期債務含めると1100兆円ですよ。GDPが500兆円ですから2倍強ですわ。国と地方だけでも1.6倍ですわ。これ過去どういう時代の財政赤字だと思いますか。第二次大戦中ですよ。誰も経験したことない状況です。はっきり言いますけど返せません。よく返すような話をしてる奴は嘘つきです。歴史上の事例でこれだけの財政赤字を解消したのは3つしかありません。戦争、革命、ハイパーインフレーションです。この3つ以外にはあり得ない。だけどそのことを真実として伝えるというメディアの役割はもうなくなっている。トップのリーダーはそのことの事の重大性を伝えていない。じゃあ銀行の経営者とどこが違うんだという状況に我々は置かれているわけです。じゃあ世界中で小さな政府は成功しているのか。北海道は最も被害者。だけど世界中で小さな政府だとか民営化だとか規制緩和、たくさん破綻している。例えばアメリカの州の電力の民営化というのがありました。ニューヨークもロサンゼルスも大停電だった。あの悪名高きエンロンの事件、誰も検証していない。ホリエモンをあれだけ祭り上げる。エンロンと同じじゃないか。エンロンは何をやったのか。民営化の結果ロサンゼルスの売電、つまり売る、電力を売る側に回るわけですよ。で7社か8社が架空請求をしてロスの電力料金は100倍近くに上がったわけですよ。今イギリスでこの原油高の中で天然ガスの規制緩和と民営化をやった結果ですね2倍に跳ね上がって、大陸諸国と比べると・に高いガス料金を払ってる。あのアメリカ、アトランタで水道を民営化した結果泥水が出て民営化計画は破綻して、もう一回戻してる。更に刑務所民営化してるんだよアメリカ。どんどん民営化で刑務所の運営会社がロビーイングをする。犯人もっと捕まえろ。お陰でアメリカの刑務所は世界一の収監率です、人口当たり。経費を下げるんだったら民間の論理で何が望ましいか。簡単ですよね。拷問ですよ、虐待ですよ。看守の数を減らせるから。もうそのうち皆さん救急車で運ばれると料金払ったりして。消防車、すごいですよ、焼け出された後、さあ料金払え。それはないでしょうみたいな世界がこのままいけば来るんじゃないか私は思う位。
ニュージーランドの郵貯や郵政の民営化は大失敗で元に戻りましたし、イギリスの国営鉄道も同じく大失敗で終わっています。再国有化されました。しかし基盤になる投資ができませんからダイヤがもうないに等しいんです。雪で北海道で50分遅れましたとか言ってブーブー言ってる人はもう駄目よ。イギリスなんか来ませんから。マドリッドでテロリストが爆発をしましたよね、列車爆破やって大量に死にました。それでスペインが軍隊引きましたよね。この前ロンドンでテロあった時は地下鉄ですよね。一つは効果が高いと、地下だから。もう一つはイギリスの鉄道はテロをやるにも時間通り来ませんから、やりようがないと。その位もうボロボロな状態になってる。そうするとそういう一方の情報が流れてなければ議論が成り立たないでしょう。うまくいってる世界の流れだ世界の流れだとこうやってるわけじゃないですか。言っときますけどアメリカで郵政民営化の時はアメリカの郵便局は国営ですよ。何だか訳の分からないこと言ってるなお前はという状態なわけです。だからそういう当たり前のことも一々反対の事例を出しながらきちんとフェアに議論するということができなくなっちゃう。そうすると集団催眠みたいな、そういうやり方をすると、企業が良く陥りがちなんですわ。もう、ちょっと危ない企業というのは禊ぎの儀式をやってたり。怖いすよ、新入社員を水の中に漬けてウーッってやるんですよ。お前根性が足りないとか言って、今日から会社のために全員働けみたいにやるんですけど、うまくいってる時はこういうのっていいんですよ。体育会もそうじゃないですか。うまくいってる時は一丸となるから力発揮するんです。
だけど一旦駄目になった時に打って一丸となってる状態というのは他の選択肢がなくなってますから、もう要するにハメルーンの笛吹きみたいにみんな海にボンボンボンボン突っ込んでいくわけですよ。だけど誰も止められないわけです。これが日本の欠点なんですよ。同調社会、ね。私のような例外的な奴を除くと明るい騎馬民族系ですので。私一応東大の助手まで行ったんですけど、同学年でたった一人。段々天狗になりまして先生ボロクソに批判書いてみたら、気がついたら池袋のハローワークに通ってましたけど。80年代の最初ですからまだ労務者風の人が多数なんですよ。職安、昔の、窓口でどんなお職業をお探しですか、大学の教員って言ったらハッと顔を上げて、エッって、そんなの来るわけないでしょう、ここに求人がとか言われて。本当は毎週行かなければいけなかったんですけど時間の無駄ですから1か月に一遍でよろしいですって言われて雇用保険を貰った経験があります。そこから家族の中の力加減が全て崩壊しましたけと、お母ちゃんが何か言うとワーワーみたいな。もう悲しいですよね。でも人生大体そんなもんかなーっていうふうに、ここへ来て思ってますけど十勝はもう豊かな農家があれだと思ってるんですけど、女性見てると殆ど女性に握られてますね。ねー、お父ちゃん偉そうにしてるんですけど全部駄目だね。うーん、だから何となく親しみ持てる土地です、私にとっては。というのはちょっと脇道逸れ過ぎちゃいましたんで元に戻しますけど、私は日本が一つの会社だとした時、トップのリーダーがある情報を隠して意図的な情報だけを流す、或いはワンフレーズだけを流す、それが如何に危険なことか。選択を誤った時修正がきかなくなる。それは実は官か民かじゃなくて銀行の不良債権問題の時の経営者と同じじゃないかなと。実は沢山の不良債権が眠ってるのにうちの会社は大丈夫だと言い続けるわけですよね。それで何も責任を取らないで次の奴に、どうせ皆さんと違ってサラリーマン社長ですから。自分が指名して又臭いものをどんどん渡していって、どっかで爆発するんですけど爆発するまでは持つまでは責任逃れを続けると。そうすると後の破綻はもう社会を巻き込んでどうしょうもないような迷惑をかけてですね、っていう破綻のストーリーになってしまうという事を私たちは何度かやってくうちに見えて来てる。官から民へじゃなくて官も民も、その時は私たちが、まあ皆さんは特に経営としてリーダーを取るんであれば常にフェアじゃなければいけないしフェアな情報を流し続けて自分がチェックされるということを嫌がるということをそれが一番致命傷になると。絶えず文句を言ってくれる友達がいるというのがその人間の財産であると思いませんか。会社も同じですよ。違うことを言ってくれるというのは会社を思ってるから言うわけでしょ。会社なんか嫌だったら辞めちゃうんだから。思ってる人の人間が、例え嫌な情報であれ、それをきちんと引き受けた上で、その人を説得しなければいけない。説得できない時には黙れってやるわけですよ。俺が社長なんだ。この瞬間にもうこの会社アウトなんです。黙れじゃなくて、お前ら言うの分かるけど実はこうこうこうだし、こういうことも考えているから、お前の言ってることは当たらないんだと説得できなければいけないわけです。そういう民主主義というのは基本な対話でできてますから。そういうことができなくなった瞬間にその組織というのは衰退をして行く。その時は全体を納得してもらうためには情報を正直に出して、そして先ず自らが血を流さなければいけない。だけどそれができないのが日本の社会で、偉そうに何か痛みの出る改革とか言ってるんですけど痛みなんか負ってないじゃないですかみんな。みんな下が痛みを負ってるけど上は誰も負わない。これはやがて人心が離れていく。
そういうことは皆さんが賢明な経営者であれば直ぐに気がつくことであるというふうに私は思うわけです。で、その上で私たちがそういうものをチェックするための仕組みとして成果主義っていう、例えばみんな働いた奴は報われないので、その人に動機付けをしてあげるために働いた奴に給料を大きくしてやる、働かない奴は給料低くする。これ一見もっともらしいですよね。一見もっともらしいし日本の閉塞した組織を変えてくれるように思えるわけです。だけど新聞社なんかもそういう成果主義とか入れる所たくさんあるんですけどアホですよね。屑みたいな記事何本書いたかって競ってもしょうがないじゃないですか、そんなのは。成果を計る基準って何なのかというのか先ず不明確なわけです。今言ったような成果主義で一番面白かったのは城繁幸っていう東大法学部卒のエリートが富士通に入って改革すると思って勇んで入ったら成果主義だってやってみたら目茶苦茶な事が起きてる。で、遂に辞めてそれを暴露した本を書いて、もう10万部以上売れましたよね。あの本の中は衝撃的でした。成果主義って今日本中で失敗してるのに役所なんか又入れてるんですよ。大丈夫ですかね町長、危ないっすよ。何故危ないかっていうと、先ず社長が腐ってる。会長が何期も連続して赤字を出してるのに辞めない。個人営業の中小企業も危ないんですよ、そういう意味では。いや確かにうちの親父見てても分かりましたけど、不良債権の時にもう理論的なことあれこれ言う前に感情的に受け付けられなかったのは、つまり中小企業というのは例え株式会社であっても社長の資産は担保に入って、それで銀行から借りる事があるわけですよ。うちの親父なんか何も作ってるわけじゃないサービス業ですから仕入れるために借金をして売って又黒字にしてって繰り返してるわけですよ。で、担保に入って一発不渡りかまされた瞬間にもう潰れるかどうかって青息吐息になっちゃうわけですよ。そういう状態で信用金庫の人と一生懸命交渉をしてですね、待ってくれと、元本返済を。そうすると支店長も、ああ親父さんの長い関係だからって待ってあげるけど金利を少し高く払ってくれと。そうじゃないと俺も交渉はできないと。こういうような会話が小さい時やられてる事を思い出すわけですよ。今のもうそういう育てていくような、金融機関が育てていくようなやり方はどんどんグローバルスタンダードの名前で地域から消えつつあるわけですよ。そういう中で命懸けでややってると同時に私物化の感覚も裏表で出るわけですよ。俺がもう裸一貫でやってる、生死にかけてやってるんだから俺の会社だっていう意識になっちゃいます。これで駄目になっていく時切り換えられなくなる。で、富士通は普通の会社なんですが会長は一切辞めずにそのまま残っていっちゃった。それで成果主義で下の賃金をカットしてるわけです。片方でホリエモンじゃないですけど株でバカバカ設けて10パーセントの源泉の徴収しかしてないのに、下はどんどんどんどんもう生活保護みたいな人がどんどん増えていくわけですよ。こういうのはもう社会全体というか会社全体がそんなことをやって持つわけがないじゃないですか。トップが責任をとる。それから評価する基準というのが曖昧じゃないですか。営業ならすっきりしますよ、幾ら売ったかって。役所で戸籍係で1日に何枚住民票出したかって、そんなの競争できないよ。出す時お辞儀を何回、どれ位やったか、角度はどの位だったかってそんなもの評価してもしょうがない。評価の基準が分からない。もっと悪いのはこういうのはフェアじゃないのは評価される側が評価される仕組みを持たない。つまり私物化が危険なのはそういうことなんですよ。他人からチェックされないんですよ。面白かったのは矢祭町の町長さんに、うーん監査委員を任命すると首長が監査委員をやってたんじゃもうツーカーだからな、どうしょうもないからなって言って何やったと思います。共産党の議員を監査委員にして、一番うるさい奴を監査にしてそいつがOKだせばみんな納得するからって、こういう考えですよ。この位度胸があるわけですよ。自分をチェックされるということを恐れてないわけですよ。それ自信があるから。そういう仕組みがないまま評価される側が自分たちに都合よくやって、評価されちゃう側を勝手に評価するとこっちに不満が溜まっちゃうわけです。常に自分も規律にさらされてやってるんだということをさらしていかなければいけないんです。
それは今財政危機の時に自分で自ら給料を下げている宮城県の人もそうですけどね、知事も。退職金全部返納ですよね。で、みんな職員も我慢してくれと、こうやるわけでしょうね。納税者が納得しないからって。こういうやり方ってのはリーダーシップになってる時に評価される側だけが自分だけが逃げきろうとする瞬間は銀行の時もそうですし、みんなそういうことが起きた瞬間に組織も社会も駄目になる。典型的な事例ですごく面白かったのは、その富士通の長野の工場があるわけです。そこで半導体作ってると。もう時代遅れで売れもしないのに在庫が2000億円も詰まってるのを目撃してしまうんですよ。それ何故かというと工場長が最初ごまかしてたんです。どっかで切り換えなければいけないんですよ。これは売れない製品だから在庫を損失として計上して一気に損切りをしてそれで生産も新しい生産に変えなければいけないとか、ラインをここは儲かりませんとはっきり断言しなければいけないんだけれども成果主義やっていて3年間工場長を務めれば又次へ転職すると。その間に在庫を、資産ですからね、資産にしておけば表に出てこないわけじゃないですか。で、みんな3年したら出ていくわけですよ。何故かって言ったら3年の間に自分がどんどん積もってくる資産、在庫はもう売れない在庫なのに、それを表に出せばそいつはその時期に業績を悪くした奴になっちゃうから。しかもそれがどんどん積もってくれば後戻りできない。みんな次引き継がれたら、これは資産です。2000億、3000億ってなってっちゃう。だから成果主義というものが万能だということは限らないわけです。こういうのも今の組織の閉塞状況を建て直すためにやってるんだけど中々うまくいかない。それからチーム生産なんていう場合にはチームの協力を高めなければいけないのに、みんなでこれらのパイしかないから君らで奪い合いなっていうふうにやったら、それはチームワーク悪くなるのに、当たり前ですよね。しかも今までの日本は物作りですから人を育てたら教えあったりする文化だったわけです。だから先輩が工場で働いていたら工場の現場でこうこうこうやるんだよ。セールスだったら先輩が後輩にこうやって売ればうまく売れるんだよって教えあってた部分があるわけです。だけど成果主義になったらお互いに敵なんだから教えなくなるわけです。そういうデメリットが出てきてるし技術者は短期で成果が上げられない長期でね、何かノーベル化学賞とった田中さんみたいに何か冷飯食いながらも10年経ってこんなことばっかりやってて気がついたらすごい発見だったというこういうことは起こるわけだけど、そういう余地もなくなってくわけです。みんな短視眼になっていく。こういうデメリットみたいなものは幾らでも起きているので何か世の中でこれからは成果主義だし悪平等ではうまくいかないとか、こういう話だけではうまくいかない部分っていうのは沢山あるっていうことを私たちは良く物事、人間の社会を観察することによってきちんと身につけないととんでもないことが起きる。つまり無責任体制を変えるために成果主義を入れれば無責任が直るか。そんなことはあり得ない。いい面も悪い面も物事はあるというのもしっかり見ないで鵜呑みにしてスローガンだけで真似をするととんでもないことが起きる。却って事態が悪化するということが起こる。このことも私たちは見ておかなければいけない。風邪だと思ったら実は肺炎で。風邪になるようじゃ駄目だ、体鍛えなければいけないから毎朝乾布摩擦しようと。ねえ、雪の中で乾布摩擦して、それで肺炎がどんどん悪化していく。そういうことは起こるわけでしょう。
だから私たちはそういう意味で短絡的な、簡単なスローガンで騙されてしまわない。いいですか重要な情報を流さない、会社全体としたらそれは情報がオープンでなくて一方通行で嘘の情報を流していくと意思決定を間違っていく。そして重要な情報を隠していくやり方は今の日本もそうだし不良債権問題の銀行の経営者もそうだし、今当面当座持たしていって上が責任逃れをしていくと実はやがてどっかで破裂をする。こういうことが幾らでも起きますよということを私たちは先ず見なければいけない。しかし、それを変えるために流行っている成果主義というものも万能ではない。入れ方次第ではデメリットが出てくることは幾らでもある。だから人間社会の我々自身が持っている知識や経験に基づいて今私たちが置かれている現にその組織の状況に則して何が悪い、だからこうしたら良くなるという当たり前の思考をすることが大事であって、成果主義を入れれば全部良くなるんだみたい発想は実は却って病気を悪化させるケースも十分にあり得るんだとということを皆さんに納得していただければいいなと。じゃあその上で今、3番目、何が問題か。短視が、目先です、目先で景気が良くなった。失業保険の受給者が減った。みんな明るくなりたいですからね。経営なんてのはやってる親父に、うちの親父見てましたけど、最後は楽観的じゃなきゃやっていけませんから。悲観的なことやったら何もできなくなっちゃいますからね。だけど、リスクをそれは無視するということとイコールじゃないでしょう。リスクは考えながらぎりぎりやるんだけど最後は楽観的じゃなきゃいけない。この難しさですよね。とことん考え抜いて最後はやっぱり決断しなけりゃいけない。こういうことなんだと思うんです。ところが今リスク考えない、短視眼。だってBSEとか耐震偽装とかアスベストとか見れば分かるじゃないですか。みんな目先でしょ。目先やった結果、今飛行機が整備不良で殆ど飛ばない。あれも目先で整備士どんどんカットしてコストカットして、それで気がついてみたら却って安全コストが高くなっちゃって整備士の技能を持った人が確保できないとかさ、もう。昨日もありましたね。何か落雷してネジが飛んじゃってるのに飛ばしちゃったとか。当面飛ばさないと、この客の航空券代がふいになると。整備士を首切れば、或いは外注すればこれだけコストが下がっていく。だけど気がついてみたら安全のコストがどんどん高くなってきて、もしこれで事故でも起きたら幾ら人件費削るよっていってもそれ以上の問題が起きるわけです。これ落とし穴よ。本当に落とし穴。今いいよ、どんどん十勝の農業。ね、30ヘクタールとかね、40、50なんてのが当たり前のようにありますけど、今例えば原油高起きるよ。石油が上がってく。飛行機で運ぶのがもうコストに合わない。トラックもそうだ。そういうこと起こり得る。じゃあそのためにどうしたらいい。今儲かってるからいいとか今より良く規模大きくしようと考えている人もいるんですけれど、今いろんな道選択が起きることに対してみんなが戦略をどこまで持ってるかということをみんなが考えてるかどうかなんですよ、地域全体で。そういう備えっていうのが将来のことを考えるのに、例えば失業保険が減りましたと、じゃあ国税庁のいわゆる民間給与実態調査というのを見てみるとどうなってるか、統計を見るとどうなってるか。200万円以下の人がどんどん増えているんだよ年収。2000万円以上も増えてるけど。六本木ヒルズみたいなヒルズ族がわーっと30代位で億ションをばーんと現生で買ってく奴が一方で増えてるんだけど、大半の人は200万円以下に落ち込んでる。失業保険が減ったという数字だけしか発表してないんです。正規雇用が増えたっていう中にフルタイムの派遣とかフルタイムの契約労働者入れてる。フルタイムのパートなんていうのは本当に正規雇用って言えるの。明日から首切れるのに。そういう都合いい数字を使って目先良くなってる良くなってると発表しだしてるこの国のメディア状況はもう危機的だとおもうは、俺。昔はこういう問題があるこういう問題があるってメディアがどんどん追求をしていく。そのお陰でみんなが今一見いいように見えるけど将来に備えてこういうことを考えなきゃいけないって先へ先へみんな考えを巡らして戦略を立てようとする。
そういう思考を養ってきたのに今全体が良くなった良くなったという情報だけを流し続けて10何年。ITバブルの時もそうでしたけど、これで景気が回復するとかさ。そういう話ばっかり流して、で、お前みたいな奴がいるから景気が悪くなるとか。良く分かんないこと言われましたよ。不良債権問題の時もそうでしたけど。そんなこと言ったって俺が言おうが言うまいが不良債権で銀行が破綻したんだものしょうがないじゃないかそんなものは。と言うことなのに、目先のいい情報が欲しいわけです。それは何故か。今既得権益を受けてるからです。今の既得権益を壊すと言っている人達が最も既得権益を貰ってるからです。自分の地位を脅かされるようなことを批判されることを嫌がるというのはそういうことなんです。皆さんも気を付けた方がいいです。批判をされてもゆとりを持って答えられる状態が本当の意味で実力のある状態なんですよ、ね。批判を許さなくなった奴というのはもうアウトなんです、独裁者ですから。俺なんかもう袋叩きにあっても何も感じなくなってますけどね。ちょっと問題が多いんですけれど。ちょっと麻薬中毒に近いかも知れません。ぶん殴られても全然痛くないみたいな。あっそうみたいな。学界のアルカイーダって呼ばれてますから。毎日が自爆テロとか言われたり、どうしょうもないなあっていう。でも今のこういう状況の中で私たちが今本当の情報というのを知らないと如何に恐ろしいことかということをずーっと繰り返し言ってるわけですけど、今私がいろんな事例の中で挙げた中で例えばBSEってあるじゃない。BSE問題って良く考えてご覧なさい。21カ月でホルスタイン種の牡が出たと、一番最低年齢で。だから21カ月以下安全ってことじゃないでしょう。わかんないでしょう。異常プリオン蛋白説も疑問が多いんだよ。ウイルス説まだあるし、ね。アメリカなんか目検査だぜ。目で見ての。小学校でもう親父みたいな顔してる奴がいるじゃないですか。ねえ、50になっても30位の可愛い人、そこの方みたいに、いるわけですよ。いいすよ。何か苦笑いしてますけどそんなことないですから。そういう状態なのに例えば5パーセントの検査で脊柱が出てくる。大体アメリカとの外交関係で異常プリオンに関するプリオン調査会というのが出した結論は揉めてたわけですよ。両論併記だったわけです。強引にアメリカとの関係で入れちゃったわけでしょ。もう駄目ですよ、こんなことやってたら。そういうふうにやって原因を追求していく。だけど考えてご覧なさい、BSEに罹るのは10年から15年後ですよ。今の若い奴狂ってますからね、吉野屋の牛丼のために米国産牛肉を輸入再開のための署名をやってたりするんですよ、都会で。もう自殺に近い。みんなで死にたがってる。みんなで狂牛丼を食って死んでいこうという、そういう世界になってますよね。怖いでしょ。もう麻痺しちゃってるんだよみんな。だってアスベストなんて言ったら30年後だよ、出てくるのはあれで。今結果出ないからいいだろうと続けて、実は昔からアスベストに関しては欧米で沢山の批判があったのに日本はそのことに対してずーっと許してアスベストあっちこっち小学校とか病院とかでも平気で使っちゃったわけ。で、今除去作業に若い人使ってる。駄目だよもう。我々のようにもう脳はスポンジ、あと30年しても肺の中に入っても、もうお墓場入り、もう60近い人から優先してアスベストの除去の作業やらせればいいんだよ。みんな未来を考えなさすぎるよ。若い人にそんなことをやらしちゃ駄目だよね。と思いません。耐震偽装に至ってはもう地震で潰れて人が死ぬまで分からない。もうどんもなんないでしょ、これ。目先が良ければあとどうでもいいというのがこの間の規制緩和とかそういう議論なん
俺も名前言えませんけど。名前言っちゃうと風評被害になっちゃいますんで。この中の誰かがインターネットか何かに書き込むと金子勝は言ったかどうかみたいな。裁判所でこれ。それはちょっと堪らない。どうも建築家とか聞くと出で来るわけです。本当にそれやったら95年ですから、96年7年段階でやったら不良債権問題でゼネコン倒れて銀行潰れちゃうんですよ。そういう状況で検査機関の民営化って話になった。元々アメリカの建築確認する人の5分の1しかいませんから。帯広も構造計算できる人いるのかな。いるかいないかという瀬戸際ですよ。だって10万人当たり25、6人いるんですよ、欧米は。日本は5人から6人ですから。大都市しかいないですよ。元々少なかったのが問題なのに民営化すれば人が増えるだろうって。それは安くて早くったら何も見ないに決まってるじゃないですか。スピーディーなノーチェックですよね。これはもう狂ってきてるとしか俺思わない。もっと怖いのはどこでも言ってるんだけど、1981年の建築基準法以前に建てられた建物はかなり今の耐震強度からいうと半分とかそれ以下だったりするんですよ。だから阪神淡路級が来たら潰れるのが大体100万棟あるって言われているんですね、ビル。木造だと400万とか500万危ないって言われてるんです。だから自治体なんかで耐震補強すると補助金出してる所結構あるんですよ。結構ある。ところがそういうマンションなんかに住んでたり一軒家に住んでる人が姉歯は酷いね、あんなことやってマンション気の毒、あの人達地震来たら潰れちゃうじゃないって、お前の建物だ潰れるのはっていう。これ位この国はおかしくなってるのよ。阪神淡路や中越地震の人には殆ど救済の手が伸べられないのに、みんながあらー酷いと言うとそこに無原則に金が出るんです。いやもちろん救済に値する事件だけど、俺はどっかで安くて広い建物ってないだろうと思うんだよね。最近良く言ってるんですけど奇麗で頭が良くて性格がいいなんて女、俺一度も会ったことありませんから。女性側から言うと頭か良くて所得が高くて性格がいいなんて男いないでしょ。それと同じだろう、と思うんですわ。地震の方がもっと気の毒。そうすると誰が責任取るかって責任論が全くないから対策もないんだよ、根本的な。どういう手順で日本全体の耐震強度を強めていくかというプログラムもないんだよ。だから無原則に世論が騒ぐ所にただお金をぶち込んでるだけなんだよ。こん
BSEとか耐震偽装とかああいう問題は先を考えたらわかるじゃないですか。年金問題もそうでしょ。みんな忘れちゃってるの。もう18.3まで上がれば何とか、保険料を上げれば何とかなるなんてみんな思ってるわけですよ。何ともならないことはみんな薄々気付いてるわけですよ。でもこれはXデーが来るまで、この辺の方はみんなほらお歳取った、彼なんか気の毒ですよね。彼なんか気の毒、もうないよね、多分。この辺はもOKだよね。この辺はOKだ。死ぬまで持ちゃいいんだから。そうなるとアウトだぜ。会社もそうなったらお終いだ。後継者育てなきゃ。自分の息子が継ぐとかいったら必死に頑張るじゃないですか。もういいや俺一代なんだからみたいな。従業員だけあと何とか退職させればいいやみたいな気分になった瞬間もうだらだらだらと来ますよね。で、出生率1.32落ちて1.39に上がる。もう1.28。俺もう下がり続けると思います。絶対下がり続ける。普通に考えてご覧。これだけ労働市場の構造改革と称して労働者派遣法だとかどんどん緩めるわ、基準法だとかどんどん緩めていくわけじゃないですか。そんなことやったらみんな、一つの企業がですよフリーターを雇ってコスト削減取り組んでると。隣の企業だけが正社員雇うわけにいかないじゃないですか、コスト高くて。みんな悪魔の挽き臼のように巻き込まれていってるわけですよ。今だって若い者の若年層は2人に1人はフリーターですよ。みんな非正社員。持つわけないよー。結婚できないもん。子供生めないもん。俺こういう状況で結婚して子供生む奴のフリーターって3種類しかいないと思う。1つは超楽観的な奴。もう1つは出来ちゃった婚。3番目は只の馬鹿。これしかあり得ない。あり得ないものだって。だって両方ともフリーターなんだもの。女性なんか35でフリーター定年ですから。持つわけないじゃないですか。で、片方は団塊の世代が700万とか800万もいるんですよ、この中にもいると思いますけれども。ねえ、農業やってる方なんかまだ胸張ってられますけど、サラリーマンなんてもう只の穀潰しになりますから。懐かしいでしょう。俺も言われたんですよ、小さい時、穀潰しとか言われて。お父さんそれ何とか言ったら、お前何を言ってるんだ穀潰しってただ飯ばっかり食ってとか、働かなきゃいけないとか言われたことあるんですけど。大学院行く時にも久しぶりにその言葉を聞きましたけどね。うちの親父は戦争犠牲者なんで大学行き人口は7年から減少するはずが昨年から減少する。当たり前じゃないですか、結婚して子供を若い人が生める環境にないんだもの。一つ一つの企業は合理的に振る舞ってるんだけど、そうせざるを得ないんだけど社会全体として見たら確実に破綻する方向へ向かってるわけですよ。それ見て分かってるわけですよ。だって2001年時点でフリーターが417万いるんです。で、団塊の世代が穀潰しになっていくのは700万、800万いるわけですよ。支えられるわけがないじゃないですか、そんなもの。普通に考えれば分かることなんです。持たないんだ。今時のテレビはインチキで。今日も朝もやってたけど、俺もちょこっとテレビ出てたみたいんてすけど、インタビューで。格差がいいか悪いか。
馬鹿じゃないかお前、頭が悪いもいいから。そんなことは何の問題でもないんだよ。こうやっていっていいか悪いかってみんな2分法に持ち込んで、みんなだまくらかしてるんだ。持つか持たないかだよ。簡単に考えれば。で小泉政権のせいじゃない。それはそうだろうお前全部の責任はない。でも小泉がやってきたことも労働市場の構造改革と称してどんどんどんどんフリーターや派遣を増やしてきたわけじゃない。こんなことやってて当面当座利益を上げたからといってこれで持つのかいって。で、もっと言えばですよ、さっき言った物を作るという世界は人を育てるということが必要なわけでしょう。人を育てるということ或いは大手の企業が中小企業を昔は育てたんですよ。トヨタ自動車だってそうだったんだから。下請けがきちんとした部品を納めない。それじゃ生産工程まで行ってこういうふうに改善しなさいということを指導して育てていい製品を作らせるようにしてきたんです。そういう中からデンソーだとかねアイシンとかああいう超一流の企業が生まれてきたわけじゃないですか。人だってそうですよ。今そういうふうになってます。農業で多くの人がどんどん後継者がいなくなって1人50ヘクタール60ヘクタールってやってくの結構だけど、じゃあ誰が農業技術を引き継いでいくの、若い人がどうやって入って来れるの。今はいいと、規模で。だけど後継者の農業というのを日々進歩させたりするようなことをどれだけの地域がやってるかといったらないんですよ、そういうの本気でやってる所。就農支援とかあるんだけど難しいわけでしょう、技能の世界があるわけだから。それ育てないとだめなわけです。息子が大学行ってサラリーマンなったりすると、そうすると家を継がないでいいと。そうなってる。それは悲しいよね。自分の職業に誇り持ってないですよ。俺山形の高畠町ってびっくりしたなあ。有機農業をやっている人がいるわけですよ。星寛治さんというもう何か哲学者みたいな農業やっている人が。ここからいうともう1ヘクタールから2ヘクタールですから。本当に小さい農業なんですけど、土作りからやっていって、もう最初そこで有機農業やるとバーッとみんな虫が来るわけですよ。周辺農薬撒いてるわけだから。農薬撒いてる農家は虫が出てしょうがないって怒るわけですよ。そんな中でずーっと一人一人説得して地域全体が有機農業になってきたわけですよ。1970年ですよ始めたのは。30何年。地域にもうそれが根づいて来た。と普通の農業やっている人はみんな後継者いないですよ。だけど有機農業を引っ張ってきた人達の家は全部後継者いるんですよ。親父の背中を見て育つというのあるじゃないですか。職業に誇り持ってるんですよ。だって有機農業って本当は難しいんですよ。農家の技量が高くないとできないんです。機械で化学肥料でみんなやってって同じように作っていければ、まあ連作障害とか土地が硬くなったりとか色々ありますけど、そういう何ていうのか職業的な誇りみたいなものをもってやってるんですね。私たちは未来の後継者の事まで考えてるだろうか。帯広や十勝平野は今豊かかも知れないけれど中山間地で人口減少がどんどん進んでいるような状態ってこのまま止まるんだろうかとか。みんな未来に延長したら中々持たないようなことって沢山あるわけじゃないですか。そのことを正面から考えないで、表向きこういういい指標ばっかり出していいんだいいんだ楽観的になれってやってる時が思考停止になっちゃうわけですよ。おまけに郵政民営化賛成か反対かとか抵抗勢力・・・・・
俺どっちも嫌だよって選択肢が本当なのにないわけだ。AかBか。お前の血液AかOかとかって、僕はBですというのないわけだから。そういう選択肢で思考停止に陥らして、本当に考えなければいけないことを忘れさせる。つまり2つ組合わさってるんです。目先のことばかりを注意を向けさせるという手法が1つ。もうしつは善か悪かの2分法を設定してどっちかを叩く、バッシングする。そうすると本当に考えなければいけないこと忘れていく。でもこの前の郵政選挙なんか典型的でしたよ。典型的。見てても醜かったですよ。北海道は理性的でしたけど。僕等見てても本当に醜かった。刺客選挙とかね、何も政策なんか議論してないも。郵政民営化か否かで全部決まると。サラリーマン増税ここでは争点にしない、靖国は争点にしない。終わったらもうどんどんやっちゃうわけでしょ。じゃあ何も憲法改正まで誰が選挙で決めたんだ。そういう民主主義の根幹を揺るがすようなやり方なんですよ、あれは。分かりやすいから。全部どっちかって。結果として起きてることは凄く悲惨な、民主主義的な状況が崩れつつある状況だと私は憂えてるんですね。この状況は本当に怖いなあって思うのは、どんどん今言ったように年金持つのとかBSEや耐震偽装やアスベスト、まあホリエモン事件である金融市場の問題もそうなんですけれども、こんなやり方して社会が持つのと。年金だけじゃない、社会持ちますか。こういう発想、地域持ちますかっていう発想で物を考えることを全部思考停止にしちゃうわけですよ。もう中東はバラバラになって今やイラクは内戦、イランはどんどん保守化しちゃうし、パレスチナはもうどんどんハマスだとか武装派が勝っていくし。どんどん中東民主化も駄目になってるわけでしょう、戦争の理屈もどんどん成り立たなくなってるのに。今はもうサマワの自衛隊ロケット弾が飛んでるの誰も報道しないわけでしょ。そういう状態で我々が判断停止になってしまってAかBかってやられるわけですよ。しかも悪いことに抵抗勢力というのは顔が悪いんだ。だから多少いいことを言っても良く聞こえないんだよ。北海道の地元で言えば鈴木宗男さんがそうです。あのままもう頭被せたら水戸黄門のお代官様になっちゃいますからね。野中広務ね、それから綿貫民輔、亀井静香、もうどれとっても下からはい上がってますから汚いことやり放題やってきてますから顔に出ちゃってるから、多少いいことを言っても良く聞こえないわけですよ。悲
ね、で、片方、財務省の財政制度等審議会、財政審は2015年に成長率が1.6パーセントになって金利は3パーセントのままでどんどん財政が悪化して消費税が19パーセントになるか歳出3割削減。同じ政府だべ、馬鹿、正反対な事を言ってる状態だよ。もう潰れる会社だろう。これそうじゃない。大体潰れる会社って売れないと営業はうちの技術開発部はろくな製品作らないからって言いだすわけだよ。で、技術開発部は俺たちがいい製品作ってもうちは営業が弱いからなんてこう言うわけですよ。こうなった時はもうお終いなんですよ。ある意味で自分に都合のいいシュミレーションを出すようになったら。だったらお前ら簡単なシュミレーションやってやるぜ、というのが私たちの、私のやったそのシュミレーション本なんですね、2050年。そうするとね、簡単なんですよ、今あるトレンドを将来に延長したらどうなるだろうっていうふうに考えるわけです。そうすると怖い事に2050年の高齢化のピークに向かってですね、先ず政治は選挙の投票率がゼロになってくるんです。選挙要らないですよ。殆ど2020年に内閣の大臣が、主要大臣は全部2世議員になっちゃいます。世襲議員になっちゃう。そうすると北朝鮮笑えないですよ。北朝鮮は形式上選挙やってますけど、うちの国は必要なくなるんですよ。みんな世襲で、その中の偉い奴が将軍様になってく。怖いですよ。何しろ2016年に巨人戦の視聴率はゼロですから。ゼロですよ。日ハムは調べてません。で、2018年に中国にGDP抜かれましてね、2025年にピークがある最初の高齢化のある前後で死因のトップが、病気を除く死因のトップが自殺になるんです。ワォーでしょ。で2050年にローン破産者が100万件超えるんですよ。もっと怖いのは2050年の高齢化のピークに向かってこのまま行くと出生率がゼロになるんですよ。ゼロ。もっとリアリティー持たせましょうか。幼年人口、15歳までの子供の人口を見ると2035年に秋田県で子供がゼロになります。北海道笑えませんよ、2038年に長崎県と北海道は共に子供がゼロになるんです。で、2050年の高齢化のピークで子供が居る府県は4つしかないんです。東京、大阪、神奈川、愛知だけなんです。想像力を働かせると今、中山間地がどんどん集落が崩落し始めると。中国地方とか四国の山地は多いんですわ。明日は我が身でしょう。どっかで食い止めなきゃいけないわけでしょう。そういうこと考え歳だった2人の恋人同士が結婚してくんですけど、それが2050年からもう一回2005年を振り返って別のシナリオがあったはずだっていうんで最後希望のシナリオ書くんですけど。ちょっと作ってるなあっという感じの本なんですけど、作ってるぞーっていう本なんですが、まあ今我々が直面していることっていうのは経験のない事柄だっていうことをみんな自覚した方がいいと思うんですね。未だ一度も経験してないです。例えば人口が減るということは資本主義始まって以来日本は経験したことないんですよ。第二次大戦後に人口は減りましたと。しかしベビーブームで直ぐ取り戻した。継続的に人口が自然的に減少する社会というのは今まで一度も経験したことない。デフレだって一度も経験したことない。1930年代以来ですから。それから対テロ世界戦争なんていうのは経験したことのない世界的事件です。今までは国同士が植民地の争奪を巡って戦うわけでしょ。もうGPS付きの誘導装置でボカーンと誤差1メーターの所打ち込むわけです。北朝鮮のミサイルは誤差半径500メーターですから。
原発狙っても畑に落ちちゃう可能性が高くて、畑を狙うと原発に当たる危険がありますけど。特殊部隊がやってる、屈強の特殊部隊がやってる戦争で、デルタホースだとかイギリスのSASとかね。普通の徴兵制なんか要らないとかね。日教組なんか未だ教え子を戦場に送るななんてやってるんですけど、必要ないんだ、もう。ごく一部の部隊でやってればいいわけだから。自衛隊の人数あんなに必要ないんですよね、本当の所。近代兵器恐ろしいですから。もう皆さんは重要人物だから携帯電話なんか危ないですよ。老人用携帯なんか持ったら、もうその場GPSでつかまれて、一応僕もブッシュの批判をやった以上、CIAに全部日本のテレビのビデオは僕は載ってるらいしんですけど、ライブラリーがあるらしいですけど、持ったらもうピッ。まあそれほど偉くないからなあ、大丈夫だと思うんだけど。まあそういう話が一事が万事。いや前に出てっちゃう、ここ暑いんですよ。すいませんね。と言うことで私たちが考えてみるとそういう短絡的な事に流されずに長期でどういうことが起こるかという想像力を持つということが戦略性を持つということ。しかしそれは我々が記憶も経験もない事柄に直面してるために難しくなっている。人口が減ってく。皆さんの頭の中には今までの十勝平野で人がまだ居た時代、増える時代、そういう時代を頭の中に描いて地域経済を考えている。しかしこのまま行けば地域の人口は減少するかも知れない。そしたらどういう事が起こるだろうって論理の筋道をたどっていく。例えば普通に商売していてこの1列が10年でいなくなる。そしたら私の商売はこれだけ縮小するのは当たり前じゃないですか。物を作るって同じだけ作って売るには生産性を著しく上げて輸出先を獲得しなければいけないわけですよ。十勝の農業を維持するためには生産性を上げてどっかへ輸出する農業じゃなきゃ持たないってことになるわけです。それは想像性を働かせればそういうことが起きるわけです。だけどそういう当たり前の事が思考できないんです。過去と同じことでやっていく。しかし直面しているのは経験も記憶もない事柄であるというのが今の状態です。このまま生活保護が100万世帯を超える。104万になったと。生活保護費をどんどん削っていく。年金より多いのは不届きであるという形で削っていく。更にワーキングプアって呼ばれる所得200万円以下がどんどん増えているって話をしましたけれども、この層が更に拡大を
私たちは一つ一つの経営者、一人一人が経営者であると同時に地域社会のリーダーでもあるはずです。じゃあこの地域持つんですか。他の地域より有利な条件もある。しかし北海道は様々な不利な条件も抱えている。そういう中でどういうシナリオで生き残っていくんですか。そのためには官であろうが民であろうがいいじゃないですか。社会が持つんだから。社会の持続可能性を回復することが目的なのであって、それが最優先されるのであって、手段は二の次だ。これが生きていくということの本当の真剣な試みがあるならばそういうふうに考えるはずです。で、残念ながら大都市も持続可能性がなくなりつつあります。何故ならば不平等や格差はどんどん累積するようになってるし、さっきも言ったように出生率が下げ止まることは恐らくないでしょう。地域の高校を出て正社員で就職できる人がどれだけいますか。その人達が何か技能身に付きますか。マクドナルド勤めてお辞儀の角度45度覚えた。じゃあ他に何かその人に身に付く事あるの。転職するんだったらロッテリアかケンタッキーフライドチキンかモスバーガーか、知らないよ俺は。だけどそれ以外には行けないだろうが。本当にその人に技能や熟練、知識が身に付くような、地域全体で若者を育てるようになってるでしょうか。ねえ、東京だと小学校でそういう事態でしょう、小中学校で。もうこの人達は駄目ですわ。母子家庭とか生活保護すれすれですから。子供が勉強する意欲持てない。私は底辺校って、言葉は悪いですけど、偏差値の低い高校幾つか回ったんですわ。卒業アルバム穴だらけ、3分の1は穴。つまり卒業する前に辞めちゃう。この人たちは多分一生フリーターです。もう競争から降りた。そういう高校は授業料免除受けてるのが5分の1位ある。母子家庭の比率も高い。悲しいけど偏差値と所得は完全に相関をしている。そういう状態になってる。で、二十歳超えて非正社員になる。30近くなったら、もっともこの時代に結婚できないですよね、フリーターだったら。30なってフリーターの状態で恐らく就職できないでしょう、正社員。ねえ。だって皆さんだってそうでしょう。二十歳位でぴちぴちした子と30位のそういう子でずっとフリーターやってた子とどっち雇うって言ったらこっち雇うでしょう。だからこのままフリーターで行くんですよ。35を超えるとどうなるか。国民年金の最低納付義務期間25年満たせないんですよ。無年金です。だから最後は生活保護行くしかないんですよ。だからそういう不平等が累積されるシステムができてるから年金なんか持つわけないし生活保護のシステム持たなくなるだろうし、それはもう将来持たないこと分かってるんですよ。格差があると働かなくなるとか馬鹿なこと言ってる政治家多いじゃない。悪平等が駄目だとかさ。もっと片方は不平等感が問題だって。不平等感なんか問題じゃないんだよ。持たないってことが問題なんだよ。社会が持続可能じゃなきゃ生きていけない。地域の中でそういう若い人達、若いリーダー、そういう人達育ててますか。私は人を育てる時代、さっき言いましたよね、かつては人を育てる時代。中小零細企業育てる時代。今は人を使い捨てる時代に入った。中小企業を切り捨てる時代に入った。本当にそういう時代で物作りをして基本で生きてくような十勝や帯広で生きていく、可能ですか、地域が。一つ一つの企業がみんな合理性を保ってコスト削減で利益を上げるためにそういう行動を取ったとしましょう。地域はどうなります。
でも一人一人が頑張れって言っても無理でしょう。みんなが協力してそういう地域にしないか限り変わらないんですよ。そこに大きな問題があるんです。中小企業の経営者っていうのはおらが主ですから。おらが城の主ですから、人と協同するの嫌なんですよ。うちの親父見ててもそう思いましたもん。俺が働いて会社作って俺のどこが悪いんだって。人と協力するったって何時だってライバルだし。何時だって競争してるし。だけどみんなでもう一度踏み止まって欲しいんですね。さっきの成果主義じゃないけど、下からがんがん競争あおってみて全体がうまくいくか、単純な話じゃないだろう。そこで人はもう一度立ち止まって社会のために何ができるのか、正にロータリーの理念である奉仕という精神があるとしたら、地域が今人を育ててるか。会社も役場もみんなそうです。どこかで若いリーダー達を育ててますか。人に技能が身に付いてますか。こういうことを問いかけて全体でそういうものを作っていかなければ地域の持続可能性が失われちゃうんです。私は幾つかの地域、今実はいつもテレビとかああいう所で喋ったり書いたりしてることはもう2~3年前に考えてることなんですよね、本当は。で、まあ遅くも半年前位まで。今やってることは大体1年後から2年後のことで今農村巡りやってるんです。全国のいろんな所回ってる。大体共通してるのはですね、これどこでも言うんですけど、余所者、馬鹿者、若者っていうのが共通項なんですね。余所者っていうのはUターン組とか余所から地域に入ってくるとか。閉鎖的じゃない、そういう余所から入ってきた人達は刺激を与えるわけです。そうするとどの地域にも馬鹿な奴はいるんですよ。こだわっていて、特殊な肥料を作ったり凄い農業をやってたり、だけどそういう奴は地域の中で孤立してて点のようにいるだけ。それが余所者に刺激されて活性化しだす。すると若い奴が有象無象でそれについてくるようになると地域がガラッと変わるんですよ。一番駄目なのはトップがみんなお年寄りになってくると、うーん工場来てくれないし原発か産廃か基地でも誘致すべーなんてやってるところはもうアウトですね。もうアウト。暗いわ、町が暗いんだよ。お金が落ちて道路だけ立派なんだけど何か沈んでるですよ、元気がない。やっぱり風力発電だろうがバイオマスだろうが何でもいいんですけど、もう何か無理でもいいから意地張って自力で生きていこうとか、これから新しい農業やろうとか、そうや
ちょっと芽室町のロータリークラブは全体が暴走族のような気がしないでもないですけど。前会長、現会長含めておーっ凄いぞこれは暴走族だなみたいな、突っ走るぞ、力強いなあみたいな感じがしますけど。ああいう馬力っていうのは凄いなあと思いますけど。一応家内さん大学出てるエリートなんだよね。どうもそうは思えないんですよね俺最後まで。だけど暴走族なんかでも凄い人がいて、昔は結局地場でトラックの運送会社を始めちゃったりとか美容師になって成功したりとか、地元の商店街なんかに場所があったじゃないですか。今どこもシャッター商店街でそういう人の場がないわけです。反抗力はあるんです。反抗力があったら既成の秩序に対しても戦っていくんですよ。ちょっと大声で言えないですけど、この前もある北海道の町をルポした時も商工会の青年部の会長、いやー先生昔暴走族だったんですよとか言って下向いて笑ってましたけどね。だけどそういう人俺結構元気があって良かった。今ね都会の高校ってどうなってるかって言うと、都立高校っていうか公立高校で偏差値の低い所って生徒が半分後ろ向いてるんですよ。先生に反抗しないんですよ、もう反抗する対象じゃないんですよ。飛行機飛ばしたり歩いたり歩き回ったり。先生は一生懸命真面目な先生程、戦争の教訓を踏まえてなんてやるとあーってなっちゃうんです。昔は何でそういうことが起きるかって言うと、昔は一生懸命勉強すれば一流企業の工場やいろんな所へ終身で雇用してくれるような所が待ってたわけですよ。不純かも知れないけれど勉強すれば就職いい所行けたっていう動機があったんです、最低限人を動かすような。今それないんですもの。ない所で勉強一生懸命やろうって、教師は一生懸命教えようとするけど、そんなものはもう歯車が全然ずれちゃってみんなもう無関心なんですよ。卒業証書貰うかと。反抗して喧嘩したりなんかしたらもうすぐ辞めちゃうわけです。だっていても意味ないんだもの。競争から降りたんだもの。高校卒で自分は終わるだろうと。だって所得低いから大学行けないもの。専門学校の100万円の学費の2年間出せる、それでもましな方ですよ。そうじゃない奴は自分に希望なんか最初からないわけですよ。そういう社会ってもう持たないでしょう。若い血が巡らないんだもの。じゃあ十勝で若い農業者、出ていく人、Uターン組の人、高校出る人、そういう若い人達が何を考えてどういう活躍の場があるのかというのを僕等自身が考考えなければいけない。僕等の世代の、或いは僕等より上の世代の責任ということがそういうところにあるんじゃないか。奉仕とは多分世代を渡って行った時に普遍性を持つんだろうというふうに思うわけですよ。僕はどうもベトナム戦争の頃に中学高校生だったものですからキング牧師の演説っていつも忘れられなくて最後はこのお話が好きなんですけど、ワシントン広場の前で20万人の行進でキング牧師は、まあバプティスト教会の牧師ですけど、かれがこうアイハブアドリームって演説をするわけですね。私には夢がある。夢ですよ、夢。つまり彼はもう実現できなくてもいいと思っているわけです。自分の生きている間に実現しないかも知れないと。アイハブアドリーム、この灼熱のミシシッピの土地で、かつての奴隷主の息子と奴隷の子供が同じテーブルにつく日をってこう演説をするわけで。彼が生きている間に黒人差別がなくならないかも知れない。しかし彼はそのために戦ったわけですよね。皆さんももしかしたら生きている間にですね、この土地で十勝でみんなが目指そうとしている夢とか理想とかいうのが実現できない可能性がある、実現できないかも知れない。しかしだからといってそれをやらないで済むか。でもアイハブアドリーム、私は私の利益のために生きてることは疑いのない事実だけれども同時に私の利益だけで生きている時には生きてて充実感がないわけです。
私は地域のためにこの会社の未来のために、或いは自分の家族のために、そういう他者のために働いている自分も同時に見つけられる時に私は幸せであるから夢は実現しなくてもいいんです。私はそう思ってるわけです。しかし夢を持つことは大事である。そうするとこの十勝の地において一体皆さんはどういう未来の図、どういう夢を描いているのか、そしてそのために時空を超えて自分が何をしようとしているのか、それをもう一度胸に問いかけて、その姿を明確にしなければ奉仕という言葉はある意味で神社の掃き掃除も奉仕だし、小学校の通学児童の交通安全だって奉仕だし、あらゆるものは奉仕にすぎない。しかし私は今本当の意味で公共的な精神というのをこの国は取り戻さなければやっていけなくなるだろうと。そうしたらもう一度アイハブアドリームっていうのが必要なんではないかということで、テレビの印象と違って私は実はラテン系なんですということをはっきり言って終わりたいと思います。どうもありがとうございました、ご静聴。

司会 金子先生誠にありがとうございました。お時間が押してますが、ご質問あろうかと思いますが後ほどですね宴の席でまた先生お見えになるそうですので、そちらで頂きたいというふうに思います。ここでですねIM実行委員長から謝辞がございます。先生ちょっとお座り願って。

森本 金子先生には公私共に大変お忙しい中を本日の基調講演、「経営者の職業モラル」ということで大変長時間に渡りまして情熱的な言葉でお話頂きましてありがとうございます。大変厳しい内容でもございました。今日経営者の方もかなりおられるわけですけれどもお話の中にございましたようにどうか十分なる対話と良質な情報を持って経営に当たって頂きたいと思います。本日は長時間に渡りましてどうもありがとうございました。もう一度皆さんの暖かい拍手で先生をお送りしたいと思います。