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2005-2006年度会長報告

第2998例会 星屋 洋樹 会長報告 2005年11月16日

2005 年 11 月 16 日

2005-6会長

先日、帯広三条高校に出前レクチャーのため、訪問いたしました。参加いただきありがとうございました。
さて、インドネシアでは、8月30日・31日に約2,400万人の子供にポリオワクチンが投与されました。9月・10月には、東アフリカ全土で大規模な防疫作戦を実施すると発表しています。今だにポリオとの闘いは続いているのです。
ポリオ・プラス・プログラムは、ポリオ(小児麻痺)を全世界から追放する為に、ユニセフ、世界保健機構(WHO)、米国疾病管理予防センター、国際ロータリーが主要パートナーとして進めてきたものであり、ロータリー財団の最重要事業であります。
戦後、日本の子供達を助ける為に最初に援助を決めたのも、ユニセフ(国際連合児童基金)です。それによって、1949年から64年にかけて、脱脂粉乳や医療品、栄養剤などが子供達を栄養失調、飢餓から救うために送られて来ました。当時のお金で65億円、現在のお金に換算して1,300億円くらいの援助が無償で提供されました。
このユニセフの活動を熱心にされた女優がオードリー・ヘップバーンであります。1987年従兄弟であるオランダのポルトガル駐在大使から依頼を受け、マカオで開かれたユニセフの募金コンサートに出席し、スピーチをしています。そのスピーチを聞いたユニセフの理事、ジェームズ・グランドはユニセフ親善大使になってほしいと依頼しました。翌年、59歳で貧しい子供達が待つ地域で働く決意を固め、ユニセフ親善大使となりました。大使はユニセフの正式職員なので、給料を支払わなくてはなりませんが、オードリー・ヘップバーンはユニセフと年俸1ドルで契約したのであります。
そして、アジア、アフリカ各地で、子供達を救援する活動を始めました。又、積極的なチャリティーパーティーを開き募金活動もしました。彼女がユニセフの活動の為に自分のポケットから持ち出したお金が、毎年100万ドルだったそうです。彼女はオランダ貴族の出身ですが、13歳の時にレジスタンスに参加し、ナチスに追われる立場になりました。そんな時にも、食糧を差し入れてくれる人に助けられながら生き延びることができました。そのような経験から、女優の地位を捨ててユニセフ活動に力を注いだのであります。
どうか今後ともロータリー財団、ユニセフに協力をお願いして、本日の会長報告と致します。