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2023-2024年度会長報告

第3796例会 令和5年9月7日 会長報告 工藤 大輔 会長

2023 年 9 月 22 日

会長 みなさん、こんにちは。今年度の第1例会ではロータリー特別月間についてお話しさせていただきます。
 ロータリー月間はクラブ単位だけではなく、ロータリアン一人ひとりが、ロータリーの活動に参加するよう強調するため、国際ロータリー(RI)理事会が指定した月間のことです。9月は基本的教育と識字率向上月間です。ロータリーは大きなニーズのある分野に重点を置き、より平和な世界を築くために支援していますが、その重点分野の一つであります。
 ユネスコでは、識字率を「日常生活の簡単な内容についての読み書きができる15歳以上の人口の割合」と定義づけています。読み書きできない人の数は世界に7億7500万人、学校に通っていない子供が6700万人いるといわれています。2013年にCIAが発表した識字率のランキングですが、1位はリヒテンシュタイン、2位は北朝鮮となっています。上位の国々に疑問がある方は調べてみてください。では日本はといいますと99%で28位です。100%ではない理由は戦中・戦後に学校に通えなかった世代の識字率が低いためといわれています。次にロータリーが関わっているプログラムを紹介します。これは低い識字率を回復し、子どもたちが学校に通えるようにするためのプロジェクトです。グアテマラ識字プロジェクトは25年にわたり、識字率の向上に取り組んできました。ロータリー財団は総額650万ドルを提供し、合同の草の根プロジェクトとしては最大級のものです。教科書プロジェクトから、コンピューター室の設置、奨学金、書籍の提供、教師研修など、活動は広がっています。
 学生は教科書のレンタル料を支払い、そのお金は5年後教科書を買い換える資金となります。ただ、寄付金に頼るのではなく、できることは自分たちでもやる仕組みになっています。そのお陰か、グアテマラの識字率は75.9%となっています。さて、この分野について日本のクラブはどのような取り組みをしているのでしょうか?
 第2530地区福島の第1分区では合同で、地域スポーツ振興と健全な青少年育成のための事業を行いました。Jリーグの試合を開催し、地域の青少年が観戦、その後交流を行っています。
 また、倉敷南RCは、地元の少年野球チームと還暦チームの交流試合と講習会を実施、世代を超えた交流を行いました。池田くれはRCは、パラスポーツへの理解を深めるイベントを実施。
 宮崎の延岡東RCではNPOや地元の学生の協力のもと、子供向けのプログラミングやお金の話の講座を開催。
 大阪平野RCでは職業人による出前講座を開催。地元の職業人の過去の失敗や挫折、それを乗り越えてきた経験談を伝えることで、夢や希望、自立を支援する取り組みを行っています。
 鹿児島の指宿RCでは子供食堂みんなで応援プロジェクトと題し、子供からお年寄りまで気軽に来られる、みんなが安心して生きていける地域づくりのお手伝いをしています。
 金沢南RCでは、使われなくなったランドセルを集めてミャンマーの子供たちに届ける事業を行っています。
 これら国内の事例を整理すると、スポーツ交流、学習支援、生活支援、海外支援が多く見受けられます。私自身、この月間にあまりピンときていなかったのは、識字率と日本の現状のギャップによるところだっただけで、ここにある出前講座や、これから取り組もうとしている子供食堂の事業はしっかりと該当しているのです。これらは継続することが重要だと思いますが、その意義や必要性については、みなさんと考えていければと思います。
 ロータリーの友月間については時間の関係上、別の機会があればお話しさせていただきます。以上会長報告でした。本日もよろしくお願いいたします。