2020-2021年度会長報告
第3691例会 令和3年3月17日 会長報告 長澤 秀行 会長
2021 年 3 月 25 日
今月の第一例会でお話しましたが、3月は国際ロータリーの重点分野の一つである「水と衛生月間」です。水系感染症はもとより、手洗い、うがいなどの感染予防には安全な水が不可欠ですので、水と衛生には密接な関係があります。
世界では、約7億8500万人が清潔な水を利用できない環境にあり、約25億人が、水の設備がないために衛生的なトイレを利用できない環境にあります。ちなみに、サントリーの調査では、21億人が自宅で安全な水が飲めず、45億人が衛生的に管理されたトイレを利用できないとされています。
2014年以降、ロータリー財団は世界中の人が安全な水と衛生設備を利用できるよう支援するプロジェクトのために、5100万ドル以上のグローバル補助金を提供してきました。ロータリーが「安全な水と衛生設備をすべての人が利用できるように」と掲げている目標年は2030年です。
帯広ロータリークラブは、小沢直前会長年度にGlobal Grant Applicationで、「Clean Water Supply for Kampon Paya Senayan Temerloh Pahang」に申請し現在進行中です。マレーシアのジャングルのそばにある村では、全世帯のうち25世帯にのみ水道設備がありますが、他は雨水の利用や、遠くからバイクで水を運んでいるそうです。全世帯に水道を整備する、総額46000ドルのプロジェクトですが、今はコロナ禍により苦戦しています。
日本では、水の使用量が最も多い時期である8月1日を「水の日」とし、その後の1週間が「水の週間」ですが、「世界水の日」は3月22日です。1992年の地球サミットで提案後、国連総会で決議された国際デーで「水の危機」への対応がテーマです。地球規模で見ると、水不足と水質汚染は深刻な問題です。3月22日は、世界を青く染めるアクションを起こす「#Blue 4 Water」キャンペーンにより、建築物をブルーにライトアップ、青いモノを身に着ける、青いモノを撮影した写真をSNSに投稿、などがなされます。安全で美味しい帯広の水に感謝しつつ、世界規模の水不足と水質汚染について関心を持ち、その対策を考えていきたいと思います。