2016-2017年度会長報告
第3531例会 平成29年6月14日 会長報告 佐藤 真康 会長
2017 年 6 月 19 日
今年度はロータリー財団100周年です。2500地区では大きな事業はありませんでしたが、全国では様々な事業が行われているようです。その中で興味深いものをご紹介します。
第2590地区では、ロータリー財団100周年記念事業として、4月22に「ロータリー経営大講演会 企業の永続性を考える」を開催しています。それぞれのグループで開催していたIMを本公演会に代え、地区内会員が一堂に会して開催されました。地区が属する横浜商工会議所ならびに川崎商工会議所の後援も得て、それらの会員ならびに一般の人たちにも呼びかけたようです。この講演会では、100年以上続いている企業の共通点を討論しています。ロータリアンが大切にしている職業奉仕の要素の一つが、会社を続けていくことです。老舗企業には、ロータリーの職業奉仕の精神が息づいているということだと思います。
創業100年の企業は、日本に何社くらいあるでしょうか。答えは、約26,000社です。創業500年を超える企業が40社あります。日本は、世界では考えられないくらいの長寿企業大国です。世界全体で見ると、創業200年を超えた会社の40～45％が、日本に存在しているのです。世界で最も古い企業と言われる金剛組という建設会社は今から1400年以上前に作られた会社です。聖徳太子の命で創業されたといいますからスゴイですよね。
そして、100年以上発展を続けている長寿企業のほとんどが、ファミリ―ビジネスです。日本の企業の97％はファミリービジネスで、上場企業の53％がファミリービジネスであると言われています。ファミリービジネスは「エージェンシー問題を防ぎ、ブレのなり戦略をもたらす」プラス面と、「力の劣る経営者をトップに据えてしまうかもしれない」マイナス面の、トレードオフがあります。世界の最先端の経営学では、同族企業は非同族企業よりも業績が高くなる可能性が主張されています。
ここにいる皆さんも同族企業が多いと思いますが、自信をもって事業活動に取り組んでいただければと思います。
