2016-2017年度会長報告
第3517例会 平成29年2月22日 会長報告 佐藤 真康 会長
2017 年 2 月 23 日
2月は「平和と紛争予防/紛争解決月間」です。そのテーマにピッタリのイベントがいま北海道で行われています。ご存じの冬季アジア大会です。札幌がベースですが、帯広でもスピードスケートが開催されていて、日本人が大活躍です。地元の高木美帆さんらが金メダルということで、うれしいですね。
このアジア大会、どこが運営しているかといえば、オリンピック組織がやっています。オリンピックの五輪というのは、世界の5つの大陸を表していますが、その5つの輪が重なり合って、一緒に行う総合スポーツ大会がオリンピックです。1つの輪だけのものは、例えば今回のアジア大会になります。アジア大会は世界人口の約6割を占めるアジアの大会ですから、世界最大の「地域オリンピック」ということが言えます。つまり、地域版平和の祭典が行われているのです。
1972年札幌でアジア初の冬のオリンピックが開催されました。その日本がアジアでも冬のスポーツを発展させようと冬のアジア大会を提唱し、1986年札幌で第1回が開催されています。今回で8回目となりますが、過去最多となる31カ国・地域から選手約1300人、役員約1000人の計約2300人のエントリーがあったとのことです。
ですから、2026年の札幌オリンピック・パラリンピックを実現させるには重要な大会となります。招致のために、冬季アジア大会を成功させて、次の2つのことを証明しなければなりません。ひとつは、国際的冬季スポーツイベントの実施能力です。これは問題なく大丈夫だと思います。もう一つは、国際的冬季スポーツイベントを歓迎し、皆で楽しみ、盛り上げようとする北海道民がいるということの証明です。特に後者は皆さんが会場に足を運ぶことが重要になってきますので、ぜひオーバルで開催されているスピードスケートを観戦していただければと思います。