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2016-2017年度会長報告

第3511例会 平成29年1月11日 会長報告 佐藤 真康 会長

2017 年 1 月 12 日

会長 今月のロータリーのテーマは、職業奉仕月間です。以前は10月が職業奉仕月間でしたが、現在は1月となっています。これは、1月に職業奉仕活動をしようというよりは、職業奉仕理解月間と捉えたほうが分かりやすいかもしれません。
世界中には多くの奉仕団体がありますが、職業奉仕という考え方は、他の奉仕団体にない、ロータリー特有の主義主張で、だからこそロータリーの金看板といわれています。
では、職業奉仕ってなんでしょうか?仕事をすることが職業奉仕ではありません。「職業を通じて社会に奉仕するのが、ロータリーの職業奉仕」なのです。一種、企業倫理の考え方なのかな~と思います。欧米の企業倫理はキリスト教をバックボーンとしていると言われますが、日本はどうなんでしょうか?
実は、日本は企業倫理つまり企業の社会的責任に古くから取り組んできた歴史があります。400年前(江戸時代の初期)には鈴木正三の「万民徳用」がありました。皆様もご存知の、近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」という「三方よし」の経営理念は、 商取引においては、当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないという考えです。ドラッカーが企業の社会的責任に関して、その理論で彼の右に出るものはいないといわれた渋沢栄一の「公益第一、私利第二」の考え方もありました。つまり、日本という国は、企業倫理において先進的な取り組みをしてきたと言えると思います。
なにが企業倫理なのか社会的責任なのかを考えるとき、ロータリアンにはとてもわかりやすいものがあります。それは「四つのテスト」です。いや、ロータリアンのみならず 一般の職業人にも理解できるように、簡潔かつ的確にまとめられたものが、ハー バート・テーラーが 1932 年に作成した「四つのテスト」なのです。
ポール・ハリスらのシカゴ・クラブの初期の会員は決してエリートではありませんでした。お金持ちでもありません。街の中小企業の経営者たちです。そのかれらは、「我々は正直者である」と言って、会員を増やしてきたのです。ロータリーには、その誕生から、根底に「倫理基準を遵守すること」、言い換えれば「四つのテスト」の思想が流れているのです。