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2016-2017年度会長報告

第3508例会 平成28年12月7日 会長報告 佐藤 真康 会長

2016 年 12 月 8 日

会長  12月のロータリーは、疾病予防と治療月間です。「疾病予防と治療」では、発展途上国で多くの人びとが質の高い医療を低コストまたは無料で受けられるよう、支援活動を行っています。お金がないために医療を受けられない人びとは世界で6人に1人と言われていますが、医師、看護師、政府機関、協力団体が利用する設備や体制を整備をサポートしています。
ポリオのない世界、それはロータリーの最優先目標です。さらに、ロータリーはそれ以外にも、HIV/エイズ対策にも取り組んでいます。ポリオの次はHIV/エイズという声もロータリーにはあるようです。HIV/エイズは最近メディアでの露出が少なくなりましたが、現状はどうなっているんでしょうか?
世界では1981年に初めてエイズ患者が報告されました。2014年には、全世界で3,690万人がHIVに感染しており、1年間に200万人が新たに感染していると推測されています。2000年以降、2,530万人がエイズに関連する原因により亡くなっていますが、2015年3月時点で1,500万人が抗HIV治療を受けており、年間死亡者数は最も多かった2004年の200万人から、2014年の120万人と約40%減少しています。
日本国内はどうでしょうか?残念ですが、先進国で唯一、感染者が増えているのが日本です。世界エイズデーである12月1日に、日本でも各地でレッドリボン運動が行われて10年以上経ちますが、それでも知識や意識レベルは大幅に高まったとは言えず、感染者は年々増加している状況です。
かって死に至る病といわれたHIV/エイズですが、今は投薬することでウイルスを持っていてもエイズを発症しないようにできるようになってきています。そのHIV/エイズの薬を世界で初めて開発したのが日本人であるということをご存じでしょうか?満屋裕明さんといいますが、現在アメリカ国立癌研究所と熊本大学医学部に在籍しています。将来、ノーベル賞を取るのではと個人的には思っていますが、期待したいですね