2016-2017年度会長報告
第3502例会 平成28年10月19日 会長報告 佐藤 真康 会長
2016 年 10 月 20 日
今年のノーベル賞、医学・生理学賞で大隅良典さんが取り、うれしい受賞でした。驚いたのは、文学賞です。私たちは村上春樹さんに期待をかけていたわけですが、受賞したのがボブ・ディランということでびっくりでした。ディランさんの受賞に関しては、いろいろ批判もあるようですが、なかなか粋な選択かな~という気もしました。
新聞等の印刷メディアの報道、文学に与えられる世界的な賞にピューリッツァ賞というのがあります。それを2008年にディランさんは受賞していますし、ノーベル文学賞では詩人の方が数多く受賞しています。ディランは真に詩人ですので、受賞に値するのではと思います。また、音楽の世界ではたま〜に放送禁止になったりアルバムが販売禁止になったりという現象が起きます。その理由のほとんどがメロディーではなく作詞のほうですので、それだけ言葉というのが力を持っているということだと思います。ディランほどその詞で多くの人を感動させたアーティストはそういないと思います。ただ、個人的な気持ちとしては、音楽における最高の表現者はディランではなく、ジョン・レノンかな~と思います。ジョンが生きていたら、どうだったんだろうと思いを馳せますね。
ボブ・ディランとも共演し、「ロックの殿堂入り」をしている伝説的なシンガーにドノヴァンというアーティストがいます。実は彼、この8月から、ロータリーのポリオ撲滅大使となっています。なぜ、ポリオ撲滅大使になったかというと、ドノバンは3歳のときにグラスゴー(スコットランド)でポリオに感染している、いわゆるポリオサバイバーです。そのこともあって、快く引き受けてくれたようです。彼は「ポリオに感染した身ですから、このキャンペーンに参加する決断は簡単でした。皆さんに伝えたいことは、ポリオは世界中からほぼ撲滅間近であるということ。これはとても重要なことです。最後の一押しというのは、いつだって最も苦労を要することですから、僕は力になりたいんです」と話しています。
過去にノーベル賞を取ったロータリアンっているのでしょうか?もちろん、います。
トーマス・マンとチャーチル元イギリス首相が文学賞、シュバイツァーとカーター元大統領は平和賞を受賞しています。これからもノーベル賞を取るロータリアンはでてくるでしょうけど、個人的にはポリオの事業でロータリー自体(RI)がノーベル平和賞をとってもいいのではと期待しているところです。