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2016-2017年度会長報告

第3497例会 平成28年9月14日 会長報告 佐藤 真康 会長

2016 年 9 月 16 日

会長 台風10号から半月が過ぎました。被災地では、まだまだ復旧は途上ですが、少しずつ日常生活が戻ってきています。先日皆さまから集まりました義援金につきましては、まず足寄クラブに渡す予定となっています。被害の大きかった清水と芽室のクラブに関しましては、市内5クラブと音更クラブが共同して募金し、お渡しすることになっております。
 9月のロータリーは「基本的教育と識字率の向上月間」です。識字率向上は歴代のRI会長が奉仕活動の第一強調事項として提唱してきて、ポリオ・プラスの後にくる最重要課題と考えられています。
 ただ、日本では識字率向上がロータリアンの強い関心を惹くには至っていないのが実情です。それは日本の識字率が、数百年に亘って世界一を誇るといわれてきたからかもしれません。江戸時代、武士はほぼ 100%読み書きができ、庶民層でも男子で約半分は読み書きができたと言われています。しかし世界では、現在成人の 5 人に 1 人にあたる 8億人近くの人々が読み書きができないと言われており、その 3 分の 2 は女性です。
 読み書きができないと、どのような問題があるのでしょうか。職業に就けず、貧困を生み、貧困は子どもの教育の機会を奪って、非識字と貧困は悪循環を繰り返し、益々、南北の経済的、文化的格差を増大する結果となります。また、中等教育を受けていない途上国の女性は、平均7人の子どもを生みます。しかし、途上国でも教育が普及している地域では、子どもの数は2人以下です。少女の教育こそ途上国の人口爆発に対する最も有効な手段といえます。さらに、非識字の人たちは、現在世界が直面する問題について極めて無関心であるといわれます。彼らには環境問題を考える教育が必要でなのですが、識字の壁がそれを妨げているのです。
 ロータリーの重要課題である「識字率の向上」をこの機会に、考えることが大切だと思います。