2007-2008年度会長報告
第3117回例会 会長報告
2008 年 6 月 11 日
5月3日ミヤンマーのデルタ地帯を直撃した大型サイクロンの名前は「ナルギス」というそうですが、死者10万人、100万人以上の方がホームレスになったと国連の発表で推計されています。また、同じく5月12日には中国四川省において大地震があり、死者6万9千人、行方不明1万7千人、被災者は4600万人を超えるという大災害となりました。
すでに各国政府やユニセフなど国連の機関、国際赤十字などの団体、世界各地のNPOなどの救援が行われていますが、ロータリーの関係でいうとシェルターボックスという災害救援団体が活動しております。シェルターボックスは、イギリスのヘルストンリザードRCのプロジェクトとして2000年に設立され、イギリス本部の他にアメリカ、オーストラリア、カナダ、ドイツに事務所を構え、世界中のロータリークラブから支援を受けて活動している草の根の災害救援団体です。テレビ等のニュースでお聴きになった方もいるのではないかと思います。これまでクラブに対する直接の協力要請はありませんでしたが、このたび海田ガバナー事務所からミヤンマーのサイクロン被災に対する義援金協力の依頼が届き、本日受付のところにボックスを備えた次第です。
皆さまご存知の通り、ミヤンマーは軍事政権の管制下にあり、被害の状況など正確な情報が得られず、他国からの支援を物資だけに限定し、人的支援を拒否してきました。また、救援物資を当局が自国の物資とすり替えたり、被災者には物資と引き替えに労働を強制しているなどの報道が出ています。私たちの善意が本当に現地の人々に届くのだろうかという懸念もあります。今回海田ガバナー事務所から来ている協力要請は、タイのビチャイ・ラタクルRI元会長のお膝元、4つの地区が合同で立ち上げた基金への支援であります。
タイの4つの地区のひとつである3330地区は、GSE交換プログラムや世界社会奉仕プロジェクトなどを通じて私ども2500地区と友好が深まっており、帯広RCが取り組んでいるマッチング・グラントの国際パートナーであるナコンスリRCのある地区でもあります。ミヤンマーの隣国であるタイは立ち入りを許可された数少ない国なので、信頼できるルートであると思います。どうか皆様方の志を賜れば幸いです。
2007~2008年度帯広RC 奥 会長