帯広ロータリークラブのトピックス

帯広ロータリークラブのト会員一覧、役員表、年間プログラム等

帯広ロータリークラブについて

国際ロータリー第2500地区
ロータリー文庫
帯広ロータリークラブ携帯サイトQRコード

携帯サイトができました。 ロータリーの情報を旅先でもご覧いただけます。

2011-2012年度会長報告

第3294例会 平成24年4月11日 会長報告 加藤維利会長

2012 年 4 月 16 日

加藤維利会長4月に入りいよいよ入学式の時期になってきました。9日に小学校、中学校の入学式があり、体の半分以上の大きさのランドセルを背負った、新1年生が元気いっぱいに通学路を歩く姿を見ると、つい自分の娘たちが幼かった頃を思い出します。
さて、昨年10月の第4例会でロータリーの草創期、すなわち1906年1月のシカゴクラブの定款の目的、「親睦の充実」と「相互扶助」から、1907年のシカゴ市内における、公衆便所設置が初めての社会奉仕活動となった頃の話をしました。その後シェルドンが「最もよく奉仕する者、 最も多く報われる」というスローガンを発表し、職業奉仕の考えがロータリークラブに浸透してゆきます。
この職業奉仕の考えをロータリアンの事業所に適用しようとして11章の道徳律を作成しました。この道徳律は1915年のサンフランシスコ大会において採択され公式な道徳律として、1916年に全会員に配布されました。
1920年から1930年までの10年間は、ロータリーの職業奉仕が社会に大きな影響を与えた良い時期でもありました。
しかし、1922年頃から奉仕活動について、職業奉仕派と社会奉仕派の間で大きな論争がおこりました。職業奉仕派の人たちは、こう主張しました。
本質的なロータリー活動は職業奉仕であり、利益の適正配分、職業倫理の高揚、自己改善、理念提唱、個人奉仕である。社会奉仕派の人たちは、弱者に涙することが人間の道であり、人道主義的活動、実践活動が重要で、金銭的奉仕、団体奉仕もやむを得ないとなり、ロータリーは危機的な状態になりました。
このときの理事会は迷走しました。各ロータリークラブからの決議の提案を巡り、二転三転しています。1923年のセントルイス大会において、その事態を収拾するために出された決議が23-34でした。
第1条は ロータリーの哲学の定義
第2条は ロータリークラブの役割
第3条は RIの役割
第4条は 実践哲学の定義
第5条は クラブの自治権
第6条は 社会奉仕活動実践の指針
となっています。
一時この決議23-34は過去のものとして、「手続き要覧」からも「ロータリー章典」からも削除しようという事態になりましたが、当時の日本のRI理事の努力により、これまで通りの記載になっています。
特に第1条と第2条は私自身がロータリーを理解する上でのひとつの行動指針となりました。ここに書かれている、社会奉仕の哲学と職業奉仕の哲学はロータリーの本質であります。今一度この理念を考えロータリー運動の質を高めて行くことをお願いしまして、本日の会長報告とさせていただきます。