2011-2012年度会長報告
第3261例会 平成23年7月27日 会長報告 加藤維利会長
2011 年 8 月 3 日
年度始めの7月も本日の例会で何とか無事終了しますが、来月の第1例会は増田ガバナーの公式訪問が控えており、まだまだ気を緩めることができません。また8月からも頑張りますのでよろしくお願い致します。
今年度も早々からニコニコの報告がありますが、ニコニコ箱の起源は大阪説と東京説の二つの説があります。どうも大阪についてはその詳細が書かれた資料というものがないようです。ですので、東京説の資料から拾って話を進めたいと思います。
1936年9月30日、東京クラブの関幸重という方が、玉川園の孤児300名を招待するために、ありあわせの紙箱を回して募金をしたのがその起源と言われています。その後、関氏が誕生や祝いごと、慶事に何がしかの寄付をお願いする事になり、この制度がニコニコ箱として定着したということです。当時使っていた紙箱は、その後三越に特注した木箱に代わり、木箱にはニコニコ顔の恵比寿さんの顔が彫られていたそうです。
アメリカを始め諸外国にはニコニコ箱と似たようなものとして、Fine BoxとChest Boxがあります。Fine Boxは罰金箱で、欠席や早退とかのペナルティを集める制度であり、Chest Boxは目的を定めた募金箱ですので、目的を定めない形で募金をする日本のニコニコ箱とは若干違いがあります。
奉仕活動をするための募金集めは、会員の了解を得た上で目的を定め、その目的のために帽子を回すのが諸外国のやり方のようです。アメリカのロータリークラブの例会に関しては讃岐会員が詳しいと思いますので、聞いてみて下さい。
日本のニコニコ箱は目的なしの募金活動で、本来であれば前年度の実績の範囲で予算化して、次年度の社会奉仕活動に使うべきだと言われています。しかし、一般的にはクラブの本会計は厳しいため、ニコニコ会計からすべて本会計に入れて消化しているクラブが殆んどです。
本来ニコニコは対社会的奉仕活動のために集めている募金ですから、本会計に入れて、ロータリアンが受益者になるのは会費負担の平等性を崩す事にもなります。以前からニコニコについての問題点は指摘されているところであります。今年度の中で予算の関係上どのような形が良いのかいろいろ研究をして、次年度、次々年度につないで行きたいと思っています。
いずれにしても、今年度も良い事がありましたら、積極的なニコニコのお願いをしまして、会長報告とさせていただきます。