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2010-2011年度会長報告

第3255例会 平成23年6月15日 会長報告 後藤裕弘会長

2011 年 6 月 22 日

後藤裕弘会長
こんにちは。毎日のように雨が降ってスッキリしない日々が続いております。明日からは晴れるとの予報が出ておりますが、不順な天候は身体に悪い影響を与えますので、十分ご注意ください。今日は、問題になっている原発のことに触れてみたいと思います。

現在行われている原発は、核分裂のエネルギーを利用して発電機を回す方法で、重元素であるウランやプルトニウム元素に中性子をぶつけて破壊し、それが、高レベルの放射線廃棄物となり、長年、物によっては数万年の管理が必要になるとのことです。今話題となっている放射性セシウム137は、水や土に馴染みやすく植物にも吸収され易く、γ線を放出して発癌の原因となります。半減期は30年といわれております。現在、夢のエネルギーと言われているのは、核融合エネルギーです。
これは、重水素と三重水素の原子を1億度に熱して、密度100兆個/cm(3)で1000km/secでぶつけてヘリウムと中間子に変える方法です。重水素は海水中に無尽蔵にあります。つまり海水だけの原料で発電できるエネルギーなのです。
放射性廃棄物は30年程度もすれば再利用可能な低レベル廃棄物という説もあります。もちろん無視はできませんが浅い埋め立てでも大丈夫とのことです。また、1億度以上の超高温でなければならず、高速でぶつけなくてはならないため、故障の時には自動的に停止する。事故が起きても連鎖反応がなく炉心溶融などが起こらないのです。
これは、私が高校生ぐらいの頃、西暦2000年頃には完成するだろうと云われておりましたが、現在、日本、米国、EU、ロシア、中国、インド、韓国が共同で国際熱核融合実験炉(ITER(イーター))が5700億円の建設費を分担して、2019年完成を目指してフランスに建設中です。
脱原発で火力発電に頼ることはCO2の増産になり地球を滅ぼします。太陽光や風力も非常に不安定です。この夢のエネルギーが実用化されたら、建設費がいくらかかろうが原料は無料で発電でき、CO2も出さず、地球を救う事ができます。電力さえあれば殆どの動力源に利用できます。
人間が作る第2の太陽として農産物の増産、安定供給も可能です。あとは、バッテリーさえ進歩すれば、船舶も、もしかして飛行機も電気で飛べるかもしれません。