2010-2011年度会長報告
第3235回例会 平成23年1月12日 会長報告 後藤 裕弘 会長
2011 年 1 月 28 日
新年あけましておめでとうございます。
今年は本当に穏やかなお正月で、鳥取・島根の皆様方には申し訳なく思いますが、希望に満ちた平成23年の新春を健やかにお迎えのこととお慶びを申し上げます。
報告ですが、友好クラブであります京都東RC、柴田ガバナー、増田ガバナーエレクトから年賀状が届いております。
昨年はチリ・サンホセ鉱山の落盤事故で33人全員を救出、宇宙探索機「はやぶさ」の7年ぶり帰還、鈴木章さんと根岸英一さんのノーベル化学賞受賞、そして我が十勝ではバンクーバー五輪に高木美帆選手の出場、福島千里選手のアジア大会女子100m走での日本人として44年ぶり金メダル獲得など素晴らしいニュースがありました。
しかしながら、日本航空の破綻、百歳以上の高齢者の消息不明、ギリシャ経済の行き詰まりによるユーロの信用低下、そして急激な円高による輸出産業の停滞、デフレの加速。解決策を急ぐ日本は輸出産業の振興に頼りTTP(環太平洋戦略的経済連携協定)加盟まで検討しております。この事は、食糧自給率1,100%を誇る十勝に於いて農産物の無秩序な輸入は致命傷になり、ひとたまりもありません。残念ながら、日本の農業の現状は世界と戦える力が未だ付いていないのであります。
以前お話したことがあると思いますが、オーストラリアから日本まで送料込みでコメ10kgが350円と言われています。日本中の農家が成り立たなくなってしまうでしょう。
西暦2050年頃、世界の人口が100億になったら、世界中の耕作可能地帯に作付けしても人類の食糧が不足すると言われております。その時に海外から安心・安全な食糧の輸入ができるのでしょうか。また現在、日本で廃棄されている食糧は主食たるコメ消費量の1.5倍と聞いております。世界人口70億人の内10億人が飢餓状態と言われる中で、こんな飽食な生活が許されて良い事でしょうか。衣食住の中でも最も大切な食=農業をもっと大切にしなくては国の発展は無いと思っているところでございます。
今年は兎年。「兎が跳ねるように経済が良くなる」と多くの経営者がTVインタビューでおっしゃっておられました。しかし、先程の大野宮司のお話では今年の干支は”かのとう”といい、120年前には岐阜で、240年前には沖縄で大地震が起こっているとの事です。何とか災害の無い安全で経済も良くなる年になって欲しいものだと願っております。
今夜は年末家族会に続いて親睦委員会が担当の新年交礼会でございます。委員会の皆様が大変苦労されて計画してくださいました。どうか時間の許す限りお楽しみを頂き、友情を深める機会として頂く事をお願いし、今日の会長報告とさせていただきます。