2001-2002年度会長報告
第2820回例会会長あいさつ 2002.3.6
2002 年 3 月 6 日
第2820回例会会長あいさつ 2002.3.6
子供たちへの奉仕を
リチャード・キング国際ロータリー(RI)会長は、来週がローターアクト週間であることも意識し、青少年への奉仕をもう少し強化してくださいとの文書を出されました。特に子供たちは成長が早く時間がない、今すぐ取り組んでほしいとのことです。チリの詩人でノーベル文学賞受賞者、ガブリエラ・ミストラルさんの言葉を引用しています。
「待っていられるものはたくさんあります。
でも子どもたちは、待っていられません。
今まさに、子どもたちの骨が形成されている時なのです。
血がつくられているのです。
五感が養われているのです。
子どもたちに“明日にでも”と答えることはできません。
子どもたちにとっては“今すぐに”なのです!」
このほか、8112のインターアクトクラブを通して高校生らが社会奉仕の意義を学んでいます。16万4700人以上の大学生及び若手職業人たちもローターアクトクラブで活躍しています。
また会員の奥様たちの親睦団体、国際インナー・ホイールも、家庭、家族のことについて考えながら奉仕活動をしているとのことです。
2500地区はロータリーと地域社会がテーマ
副島正道ガバナーは、「ポリオプラスは終わった訳ではない。相当な資金が不足しているので、次年度から活発な募金活動をしなくてはならない」と発言されています。同時に、ロータリー財団のシェア・システム(寄付全配分システム。各地区からの寄付金を3年サイクルで取りまとめ、地区と財団が一定の配分で使い道を決定できる)について言及しています。地区と財団の配分が60対40でしたが、2003年から大幅に変更され、50対50になるとのことです。
同時に、小船井修一ガバナーエレクトが方針を出しました。ビチャイ・ラタクル会長エレクトの、ボトムアップ型と各クラブの活動重視という方向性にあわせて、「ロータリーと地域社会を考える1年にしたい。そしてロータリーの核心であるクラブの活性化を考える1年にしたい」としています。また小船井さんは会議中もパソコンを離さない人で、あわせて「インターネット普及の加速をお願いする年にしたい」との方向を定めたようです。
民主化に努めてきた政治家、ラタクル会長エレクト
小船井会長がご自分のホームページの中で、ラタクル氏の経歴を紹介しておられますので、引用いたします。
ラタクル氏はタイ出身で1927年生まれの今年75歳。42歳の時に、民主党の国会議員として軍事政権下で民主化運動を展開しました。1992年以降、外務大臣、副首相、下院議長等を歴任。ロータリーではガバナー、国際協議会委員長、財団管理委員、国際ロータリーの執行委員会委員長を経て、次年度会長に就任されます。
タイのプミポン王朝のもとで、民主化運動を進める政治家として活躍されてきた方が今度のRI会長です。今までのキング会長の欧米流に代わり、アジア流の「慈愛の種をまきましょう」というテーマに基づき、ボトムアップ型の運動を展開しようとしているとご報告申し上げ、あいさつといたします。