2020-2021年度会長報告
第3684例会 令和3年1月20日 会長報告 長澤 秀行 会長
2021 年 1 月 27 日
1月は国際ロータリーの職業奉仕月間です。ロータリーソングにはロータリークラブの定義、職業奉仕の考え方などが含まれています。先週のロータリーソングは「奉仕の理想」、今日は「我等の生業」でした。そもそも、ロータリーソングはどのような経緯で歌われるようになったのでしょうか。
ロータリークラブは、1905年にシカゴで、ポール・ハリスら4人で発足したのは皆さん良くご存じだと思います。5人目の会員となったのは、ハリー・ラグラスです。彼は歌が大好きでした。ある例会で、急に椅子の上に上がって、一緒に歌を歌おうと会員に呼びかけました。1907年のことです。親睦を深めようとして、童心に戻り子供の頃のみんなが知っている歌などを歌っていたようです。これが、他のクラブにも広がり、ロータリーの例会で歌を歌うという習慣となりました。今では、ロータリーソングは世界で144曲あるそうです。
日本にロータリークラブができたのが、1920年(大正9年)、東京ロータリークラブです。当初、ロータリーソングは英語でしたが、日本語のものを作ろうということで募集し、1935年(昭和10年)に京都の地区大会で選ばれたのが、「奉仕の理想」(第2位)と「我らの生業」(第4位)でした。ちなみに、第1位は、「旅は道づれ」でした。また、奉仕の理想の歌詞で、「御国に捧げん」は、原作では「世界に捧げん」でしたが、当時の村田省蔵ガバナーの指示で、変更を余儀なくされたそうです。
戦後に作られたロータリーソングは、1951年東京ロータリークラブの矢野一郎さんが作詞作曲した「手に手つないで」、1953年に「それでこそロータリー」が作られました。1973年には、前回のNHK朝ドラ「エール」の古関裕而さんが作曲した「日も風も星も」があります。古関裕而も東京世田谷ロータリークラブの会員でした。
各国に独自のロータリーソングがあり、世界中で一緒に歌えるロータリーソングは、「R ︲O︲T︲A︲R︲Y」のみです。
職業奉仕の理念の実行に役立つものとして、「4つのテスト」があります。「4つのテスト」は、シカゴのハーバート・テーラーが倒産寸前の会社を再建する時にモラル向上の指針として1932年に考えたものですが、国際ロータリーは、これを職業奉仕にふさわしい、短い職業倫理訓としています。これに曲を付けたのが、1973年、相模原南ロータリークラブの水谷さんでした。
ということで、私の場合は歌詞を覚えることで精一杯ですが、これからは、歌詞の意味も考えながら歌いたいと思います。また、「手に手つないで」を皆さんで輪になって歌いたいものです。