2007-2008年度会長報告
第3089回例会 会長報告
2007 年 11 月 14 日
1 薬師寺21世紀まほろば塾・・・
先週の土曜日に、薬師寺21世紀まほろば塾IN北海道という講演に行ってきました。
薬師寺副住職の山田法胤(ほういん)という方が、「こころを耕す」という題で90分ほどお話をされました。
この「薬師寺21世紀まほろば塾」については、ロータリーの友10月号に載っていました。
その内容は、塾長である、薬師寺現管主の安田暎胤(えいいん)住職が、RI第2760地区(愛知県)のライラセミナーで行った基調講演ですが、このなかで、「まほろば塾」の生い立ちについて語っています。それは大阪万博の翌年、昭和46年に、薬師寺第127代管主の高田好胤師が、松下電器産業の松下幸之助氏に、「日本人の心を取り戻す運動をしてほしい」と頼まれたのをきっかけとして、同志を募り、「日本まほろばの会」を作られた。
この会には、茶道裏千家(け)家元の千宗室(現、千玄室)さん、作曲家の黛敏郎さん、万葉学者の犬養孝さん、評論家の村松剛さんをはじめ、錚々たる方々が参加されて、全国を回って講演されたそうです。
平成10年に高田好胤師が亡くなられ、その後、日本まほろばの会は消滅しましたが、平成15年、現管主の安田暎胤住職が、その運動を継承して、現在の「薬師寺21世紀まほろば塾」をつくったのだそうです。
まほろばとは、古い日本語で、美しいところ、すばらしいところ、中心地という意味だそうです。
今回、いろいろと良いお話を聞きましたが、一つご紹介しましょう。それは、「働く」という言葉の意味についてです。
「働く」という漢字は、にんべんに動くと書きますが、これは、中国から伝来した言葉ではなく、日本の文化のなかで生まれた言葉だそうです。
語源は、「傍(はた)を楽にする」という意味で、「傍」というのは、まわりの人という意味です。「傍迷惑」の「はた」です。
つまり「まわりの人を楽にする」ということが、「働く」ことの意味です。
ロータリーの標語である「最もよく奉仕する者 最も多く報いられる」とか、「超我の奉仕」と共通するものを感じませんか。
ロータリーと宗教とは、世界は違いますが、アプローチは違っても人として生きる道は、同じなのではないでしょうか。
2007~2008年度帯広ロータリークラブ 会長 奥 周盛