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2016-2017年度会長報告

第3494例会 平成28年8月10日 会長報告 佐藤 真康 会長

2016 年 8 月 10 日

会長 オリンピックが始まり、メディアはスポーツの情報で溢れています。一昨日、イチロー選手が大リーグで3000本安打を達成しました。チームメートや観客の祝福を受け、ベンチで涙を流している映像を見て、私自身もこみ上げるものがありました。いろいろな思いがあったのだと思います。
 さて、オリンピックですが、日本人が活躍し、競技も盛り上がっています。名前も知らなかった選手がメダルを獲ったりして、4年後の東京オリンピックにつながる若い選手が出てくるのはうれしいですね。多くのアスリートは、オリンピックを目指します。それはオリンピックがとてつもないブランド力を持っているからだと思いますが、一方で必ずしも世界最高のアスリートを決める大会ではないという要素も持ちます。私が感じるのは、オリンピックは競技を楽しむだけでなく、「平和の祭典」であるということです。ちょっときれいごとに聞こえるかもしれませんが、半世紀オリンピックを見てきて、そう強く感じます。
 オリンピックが平和の祭典であるなら、平和に貢献する組織ってなんでしょうか。国連やユネスコなど多々ありますが、私は平和に貢献する世界最大のNPOでありNGOはロータリーだと思っています。ロータリー財団のポリオをはじめとする事業にはすばらしいものがあります。さらに、ロータリーでは「ロータリー平和フェローシップ」というものを展開しています。これは、大学にあるロータリー平和センターで、平和と紛争解決・予防の分野の修士号取得をめざす人のための奨学金制度で、世界中から毎年100人ほどが選抜されます。日本では、国際基督教大学がロータリー平和センターも持っています。これまで卒業生が、各国政府や、国連・世界銀行などの国際機関、国際司法裁判所などに就職し、平和構築の第一線で活躍しています。
 オリンピックとロータリー、どちらも「平和」がキーワードだといえると思います。